ブランドの枠を超えてワールドワイドで益々活況を呈するSUVマーケット。この連載企画では、国産・輸入車を問わずSUVの「今」を感じられるモデルを順次紹介していく。今回紹介するのは「スバル フォレスター」だ。

スバルの新世代プラットフォームを採用

クロスオーバーモデルとして1997年に登場以来、とくに北米で着実に人気を高めてきたフォレスターだが、2018年に登場した5代目では「スバル世界戦略車の最量販車種」に位置づけられるまでにその実力を高めてきた。

5代目フォレスター最大のポイントは、5代目インプレッサで導入されたスバルの新世代プラットフォーム「SGP(スバルグローバルプラットフォーム)」を採用したことだ。基本設計の全面刷新でボディ剛性は従来比70~100%アップ。フレームワークの見直しや低重心化などと相まってハンドリングと快適性など走りの質感が飛躍的に向上している。

パワーユニットは2.5L-DOHCのFB25型と、フォレスター初のマイルドハイブリッドシステムとなる2.0L-DOHC+モーターのe-BOXERを設定したことだ。

高効率2.0L直噴エンジンと小型・高性能モーター&バッテリーをシンメトリカルAWDレイアウトに統合したe-BOXERは、「SI-DRIVE」のスポーツモード選択時/「アイサイト」のクルーズコントロール作動時/「X-MODE」作動時など、機能に応じて最適なモーターアシストを行う。

トランスミッションはリニアトロニック(マニュアルモード付CVT)と呼ぶ7速マニュアルモード付きCVT(縦置きチェーン式無段変速機)、駆動は改良型アクティブトルクスプリットAWDを搭載する。

画像: 基本設計の全面刷新でボディ剛性は従来比70~100%アップ。(アドバンス)

基本設計の全面刷新でボディ剛性は従来比70~100%アップ。(アドバンス)

充実の予防安全機能

エクステリアはスバル共通のデザインフィロソフィ「DYNAMIC×SOLID」のもと、SUVらしいたくましさや、機能性が感じられるモダンキュービックデザインを採用。ポジションランプやリアコンビライトは水平対向エンジンのピストンの動きを表現したスバルが「Cシェイプ」と呼ぶ造形だ。

インテリアは、左右対称デザインのインパネを採用。左右のアナログ式メーターの中央にインフォメーションディスプレイを配置するデザインは基本的に全車共通だが、アドバンスはロゴやブルーのアクセントで差別化されるほか、ダッシュ中央上部にe-BOXERのシステム作動状況を表示するマルチファンクションディスプレイも配置する。

機能面では、発進時にアクセルを踏むだけで解除できる電動パーキングブレーキ、停車時にブレーキペダルから足を離しても停止状態を維持するオートビークルホールド、インテリジェントモード(I)とスポーツモード(S)が選べるSI-DRIVE、SNOW・DIRTとDEEP SNOW・MUDの2モードを持つX-MODEなどが標準装備される。

新型フォレスターではアイサイトver.Ⅲの進化も見逃せない。今回新機能として追加されたアイサイト・ツーリングアシストは、120km/hまでの車速域でステアリング/アクセル/ブレーキを自動制御してドライビングをサポートするもの。追従機能付きクルーズコントロール/車線維持機能/先行車追従操舵機能で構成されるシステムだ。

また、アドバンスに標準装備されるドライバーモニタリングシステムは、顔認証を使ってドライバーをモニタリングし、居眠りや脇見を検知すると警告するというもの。顔認証は5人まで登録でき、ドライバーがクルマに乗り込むと、シートやミラーの位置、ディスプレイの表示などを事前の設定にあわせて自動的に調整してくれる。まさに至れり尽くせりの感がある。

画像: フォレスター初のマイルドハイブリッドシステムとなる2.0L-DOHC+モーターのe-BOXER。

フォレスター初のマイルドハイブリッドシステムとなる2.0L-DOHC+モーターのe-BOXER。

■スバル フォレスター アドバンス 主要諸元 

●全長×全幅×全高=4625×1815×1715mm
●ホイールベース=2670mm
●車両重量=1640kg
●エンジン=水平対向4DOHC
●排気量=1995cc
●最高出力=145ps/6000rpm
●最大トルク=188Nm(19.2kgm)/4000rpm
●モーター=交流同期電動機
●モーター最高出力=10kW
●モーター最大トルク=65Nm
●駆動方式=4WD
●トランスミッション=リニアトロニックCVT
●車両価格(税込)=309万9600円

This article is a sponsored article by
''.