2代目M3が熱狂的に迎え入れられた後、それまでのMモデルのラインアップからすると、少々異質なM ロードスター/M クーペが登場した。「究極のドライビングマシン」と銘打たれたM ロードスターとそのクーペ版であるM クーペは生粋のスポーツカーだった。モータースポーツ参戦を視野に入れていたわけでもなく、M5のような高性能高品質なセダンでもなかったが、そこには従来のMモデルにはない独自の魅力があったのだ。

コンパクトなボディにM3のエンジンを搭載

1997年、BMW M社からユニークで型破りなスポーツカーが登場した。シンボリックなスポーツカーが登場した。Z3ロードスターとM3の個性を組み合わせた、究極のモデル、M ロードスターだった。

Z3ロードスターはZ1以来の2シーターオープンカーで、それだけでもスポーツ性は高かったが、その軽快なオープンルーフのスタイリングにM3のエンジンが搭載されていたのだから、ファンにはたまらないクルマだった。

その直後に登場したM クーペは、M ロードスターと同様にM3のエンジンを搭載していたが、Z3クーペをベースとしたその個性はM ロードスターとはまた違ったものだった。

エンジンは2代目M3(E36後期型)に搭載されていた3.2L直6エンジンS50B32型で、最高出力321ps/7400rpm、最大トルク350Nm/3250rpmを発揮した。

このパワフルなエンジンを初代3シリーズをベースに開発されたライトウエイトスポーツカーに積むわけだから、荒々しいジャジャ馬的な走りを想像するが、足回りの強化、ボディ剛性の強化は半端ではなかった。

セミトレーリングアームのリアサスペンションは限界領域の特性に扱いにくさもあったが、それも含めて、獰猛さ、ダイレクトな手応え、ドライバーを中心に旋回する感覚は、腕に覚えのあるオーナーを魅了したのだった。

画像: 兄弟車と言えるM ロードスター/M クーペだが、不思議なくらいに個性は異なり、M クーペにはマッシブなアメリカ車のような雰囲気が漂う。

兄弟車と言えるM ロードスター/M クーペだが、不思議なくらいに個性は異なり、M クーペにはマッシブなアメリカ車のような雰囲気が漂う。

画像: スポーツカーの室内は広いほどいいわけではなく適度にタイトなことも重要。

スポーツカーの室内は広いほどいいわけではなく適度にタイトなことも重要。

BMW Mの系譜のバックナンバー

BMW M ロードスター(1998)

●全長:4035mm
●全幅:1740mm
●全高:1265mm
●ホイールベース:2460mm
●車両重量:1410kg
●エンジン:直列6気筒 DOHC
●排気量:3201cc
●ボア×ストローク:86.4×91.0mm
●最高出力:321ps/7400rpm
●最大トルク:350Nm/3250rpm
●駆動方式:FR
●トランスミッション:5速MT
●サスペンション:ストラット/セミトレーリングアーム

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