2019年9月20日、ホンダは今秋にマイナーチェンジを予定しているコンパクトミニバン、フリード/フリード+に関する情報を実車の画像とともに発表した。

新グレード「クロスター」が人気の中心となるか

2019年10月18日にマイナーチェンジが予定されているホンダのコンパクトミニバン、フリード/フリード+。既に8月30日からWebページで情報が先行公開されているが、今回は実車の内外装なども公開された。もはや、公開されていないのは諸元、グレード、燃費、そして価格くらいだろうか。

エクステリアではフロントまわりのデザインを変更し、精悍で落ち着きのある表情に変わった。ただしボディパネルで変更されたのはボンネットとバンパーのみで、他は変わらない。また、フロントグリルやバンパー、前後ロアスポイラー、サイドシルガーニッシュ、ルーフレールに専用アルミホイールを装着し、SUVテイストを加えた遊び心のあるデザインの「クロスター(CROSSTAR)」が新グレードとして加わった。(タイトル写真のクルマ)

画像: 外観上もっとも大きな変更点は、ノーマル系のフロントマスクだ。

外観上もっとも大きな変更点は、ノーマル系のフロントマスクだ。

今までのノーマル系フリードはファミリー層が中心だったが、このクロスターを加えることでファミリーミニバンには抵抗があってアウトドアスタイルを好むような、新しいユーザー層の拡大を狙っているようだ。

インテリアの基本デザインは変わらないが、加飾やシート表皮を変更し、全体の質感を向上している。ノーマル系ではウオールナット調、クロスターではローズウッド調のパネルも用いられている。

パワートレーンは従来型と同じ、1.5Lの直噴 i-VTECエンジンと、これにモーターを組み込んだハイブリッドを設定。新燃費基準のWLTCモードに対応し、全グレードで平成30年排出ガス基準75%低減を実現している。ガソリン車ではブレーキ操作ステップダウンシフト制御も採用。さらにパワーステアリングの制御系をリファインし、高速走行でのしっかり感と手応えを向上させている。

画像: 写真はクロスターだが、ノーマル系もリアコンビランプも含め、リアまわりに大きな変更はない。

写真はクロスターだが、ノーマル系もリアコンビランプも含め、リアまわりに大きな変更はない。

安全運転支援システムの「ホンダセンシング」は全車に標準装備され、新たに後方誤発進制御機能を加えて9機能となった。中でも、ACC(アダプティブ クルーズコントロール)は加減速フィールを向上し、標識認識性能は2020東京オリンピック・パラリンピックに向けた英語表記の標識にも対応する。

詳細なグレードは未発表だが、フリード(3列シート)は2列目キャプテンシートの6人乗りと2列目ベンチシートの7人乗りが設定され、いずれにもFFと4WDが用意される。ただし、ハイブリッドの4WDは6人乗りのみ。フリード+(2列シート)は5人乗りで、FF/4WDともにガソリン/ハイブリッドの両方が用意される。また、クロスターはフリード/フリード+ともに設定され、FF/4WDともにガソリン/ハイブリッドの両方が用意されるが、フリードでは6人乗りのみとなる。

画像: クロスターのインパネは、ローズウッド調のパネルが用いられている。

クロスターのインパネは、ローズウッド調のパネルが用いられている。

ホンダアクセスによる「モデューロ」のアクセサリーパーツも、同時に発表されるようだ。価格やスペックは未発表だが、これだけの情報が公開されれば早くもディーラーで商談をはじめるオーナー予備軍も多いのではないだろうか。

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