高校生以下の入場を無料に。さらにイベントスペースは過去最大
第46回となる東京モーターショー2019はお台場周辺エリアで、10月24日を特別招待日として、10月25日(金)〜11月4日(月・祝)の期間で一般公開される。
従来は東京ビッグサイトを会場としてきたが、今回は東京オリンピック・パラリンピックに向けて東棟を大改修している最中。そこで改修していない西・南展示棟と青海展示棟を繋ぐように展示・イベント会場を設置する。
この両展示棟をつなぐように、約1.5kmの体験スペース「オープンロード(OPEN ROAD)」や、TFTビル横の駐車場、MEGA WEBを複合的に組み合わせて東京モーターショー2019の会場としているのだ。これにより会場スペースとしては過去最大の規模となる。
東京ビッグサイトの「西-南展示場」と「青海展示棟」の入場券は一般2000円で、前売り券1800円や2DAYパス3500円のなどの設定もある。また、今回新たな取り組みとして無料エリアを設定。上記のオープンロードやMEGA WEB、TFTビル駐車場を解放して、誰でも来場できるオープンスペースとしたのだ。
さらに、今回は高校生以下の入場料を無料に。若者に関心を持ってもらうことを目的に、従来まで中学生以下無料だったところを引き上げている。
体験型のイベント盛りだくさんの今回、東京モーターショー2019
2019年9月26日に日本自動車工業会が発表したイベント概要には、日本の自動車業界としては芳しくない内容も含まれていた。これまで東京モーターショーの花形だった車両展示、その自動車メーカー……とくに輸入車メーカー系が大幅に減って、全体で37ブランドだった前回から、23ブランドとなってしまったことだ。
こうした規模の縮小は、入場者数が前回比で3割減とも言われるフランクフルトモーターショー(2019年9月開催・ドイツ自動車工業会)をはじめ、海外のモーターショーも同じような状況にある。そこで東京モーターショーでは電動キックボードや次世代小型モビリティの体験スペース、仕事体験施設キッザニアや日本スーパーカー協会、eモータースポーツ、東京オートサロンなどといった数々のイベントとコラボレーションすることによって2年に一度のモーターショーを盛り上げようとしているのだ。
有料エリアの予測入場者数は前回実績(77万1200人)と同様の77万人と強気だ。
また、日本自動車工業会の豊田章男会長は「100万人(無料エリア含む)の来場者数を目指す」ことを表明。自動車業界が変革期にあるのと同様にモーターショーのあり方も変えていかなくてはならないとしたうえで、今回の東京モーターショーで取り入れる新たな取り組み・コラボレーションをすることで、「次世代モビリティショー」のはじまりとして多くの来場者に未来を体験してほしい、と意気込みを語った。「見る」ことが主目的だった東京モーターショーは、「体験する」イベントへと変わろうとしている。
第46回 東京モーターショー2019[The 46th Tokyo Motor Show 2019]開催概要
主催:一般社団法人 日本自動車工業会 (JAMA)
期間:2019年10月24日(木)~11月4日(月・祝)
・プレスデー:10月23日(水)
・特別招待日:10月24日(木)
・一般公開:10月25日(金)~11月4日(月・祝)
会場:場 東京ビッグサイト青海・西/南展示棟、MEGAWEB、シンボルプロムナード公園、TFT ビル横駐車場など
入場料:一般2000円(前売1800円)日曜・祝日除く16時00分以降(当日会場売)1000円/高校生以下無料/障がい者手帳をお持ちの方(要手帳提示)本人及び付添者1名(車いす利用者の場合2名まで)無料