10月24日から開幕した「東京モーターショー2019」だが、大手自動車メーカー以外にも興味深いところは数多い。そうした中でも最も注目したいブースのひとつが、「タジマモーターコーポレーション」だ。プレスデーのブリーフィングから、その注目すべき理由をお伝えしよう。

6輪スーパーカーの開発も射程

まずはプレスブリーフィングの後、がっちりと握手をしている3名のキーパーソンから紹介しよう。まず向かって右はタジマモーターコーポレーションの田嶋伸博社長だ。スズキと組んでラリー界で大きな実績を持つのはご存じのとおりだ。

そして、中央は出光興産の木藤俊一社長。国内石油元売り会社の最大手、「出光昭和シェル」を率いている。さらにその左はKEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行代表だ。かのエンツォフェラーリをデザインした人物としてあまりにも有名だ。

この三者が手を組んで何が始まるのか、というのは大いに気になるところだろう。その答えはズバリ「新しいモビリティ社会の共創を目指す」ということだ。

具体的にはタジマモーターコーポレーションが手がけるEV(電気自動車)のデザインにKEN OKUYAMA DESIGNが関わる。超小型モビリティやスモールモビリティをはじめ、ナント、将来的には6輪スーパーカーの開発も射程に入れているというから驚く。モーターショーのブースではその6輪スーパーカーのイメージムービーも見ることができる。

画像: TAJIMAの超小型モビリティ「E-RUNNER ULP1」、車両デザインはKEN OKUYAMA DESIGNによるものだ。

TAJIMAの超小型モビリティ「E-RUNNER ULP1」、車両デザインはKEN OKUYAMA DESIGNによるものだ。

さらに出光興産とタジマモーターコーポレーションは「次世代モビリティおよびMaaSの共同開発」に関する覚え書きを10月1日付けで締結したという。すでに両者は飛騨高山において超小型EVによるカーシェアリングの実証実験を行っているが、今後は協業の範囲を拡大して、次世代モビリティ本体や充電施設の開発、SSネットワークを活用した次世代モビリティの販売網・整備体制の構築、次世代モビリティとMaaSに関する新しいビジネスモデルの開発などを手がけていくという。

タジマモーターコーポレーションのブース(青海ホールCZ02)では同社の最新EVを始め、以上のような取り組みについて詳しく知ることができる。新たなモビリティ社会は自動車メーカーだけが主導するものではない。今後の三者の動向には大いに注目。まずはモーターショー会場に足を運んでもらいたい。

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