トヨタ ヤリスは2020年2月10日に発売開始！ 気になる日本仕様の価格やスペックを発表

パワーユニットは3種類。ハイブリッドの4WDも設定

日本仕様ヤリスのエクステリアやインテリアは、10月のワールドプレミアで公開されたものと基本的には変わっていない。全長は4mを切り、全幅も日本仕様では5ナンバーサイズに収まる1.7m以下としたコンパクトなボディだが、均整のとれたアスリートのような躍動感のある、いまにも走り出しそうなフォルムだ。シャープな印象のヘッドランプや、リアウインドーと一体化して存在感のあるリアコンビランプなど、ディテールも凝っている。

インテリアも、コンパクトカーらしくシンプルなデザインだが広さを感じさせ、インパネではフードレスタイプの2眼メーターが目をひく。視線移動が少なく、操作系もムダな動きをおさえるレイアウトを採用している。上質で心地良い素材感や、思わず触れてみたくなるフォルムも注目される。

日本仕様のパワートレーンは、1.0Lガソリン、1.5Lガソリン、1.5Lガソリン＋モーター（ハイブリッド）の3種。エンジンはいずれも直3のDOHCで、1.5Lはダイナミックフォースエンジンと呼ばれる新開発のもの。レクサス UXなどに搭載される直4 2.0L版を1気筒カットした（ボア×ストロークは共通）モジュラーエンジンで、今後のトヨタ 中核エンジンのひとつになるだろう。ハイブリッド用のエンジンもこれをベースに専用開発されている。

組み合わされるミッションは、1.0LはCVTのみ。1.5Lは4WDはCVTのみだが、2WD（FF）には6速MTも設定される。ハイブリッドは電気式無段変速機。駆動方式は、1.0LはFFのみ。1.5LはFFと4WDを設定。ハイブリッドはFFと、トヨタ コンパクトカー初のE-Four（後輪をモーターで駆動する4WD）を設定している。コンパクトカー向けTNGAプラットフォーム（GA-B）の初採用で、その走りには期待がかかるところだ。

安全 & 快適装備では、トヨタ初となる高度駐車支援システム「トヨタ チームメイト（パノラミックビューモニター機能付きアドバンスドパーク）」や、交差点右左折時の対向直進車・右左折後横断歩行者も検知対象とした最新の「トヨタ セーフティセンス」、搭乗者が楽に乗り降りできる「ターンチルトシート」など、一部はオプションだが、多くの先進・便利機能の装備をいち早く採用している。

スマホと連携するディスプレイオーディオは、全車に標準装備。またハイブリッド車には1500Wのアクセサリーコンセントをオプション設定し、家庭用と同じコンセントで電化製品を使用できたり、また停電などの非常時には発電機として使用できる。

ヤリスの価格は、以下のとおり。

トヨタ ヤリス 価格表

1.0 X "Bパッケージ”：139万5000円
1.0 X：145万5000円
1.0 G：161万3000円
1.5 X（FF・6速MT／CVT）：154万3000円／159万8000円
1.5 X（4WD）：183万1000円
1.5 G（FF・6速MT／CVT）：170万1000円／175万6000円
1.5 G（4WD）：195万4000円
1.5 Z（FF・6速MT／CVT）：187万1000円／192万6000円
1.5 G（4WD）：212万4000円
HYBRID X（FF／E-Four）：199万8000円／224万1000円
HYBRID G（FF／E-Four）：213万円／233万8000円
HYBRID Z（FF／E-Four）：229万5000円／249万3000円

ヤリスが発売される2020年2月には、ホンダの新型フィットも発売されるはず。ここのところノートとアクアが上位を占めていたコンパクトカー市場だが、ヤリスと新型フィットの登場で活性化することは間違いなさそうだ。

ヤリス HYBRID G　主要諸元

●全長×全幅×全高：3940×1695×1500mm
●ホイールベース：2550mm
●重量：1170kg
●パワートレーン種類：直3 DOHC＋モーター
●排気量：1490cc
●最高出力：67kW＜91ps＞／5500rpm＋59kW＜80ps＞
●最大トルク：120Nm＜12.2kgm＞／3800-4800rpm＋141Nm＜14.4kgm＞
●トランスミッション：電気式無段変速機
●駆動方式：横置きFF
●WLTCモード燃費：35.8km／L
●タイヤサイズ：175／70R14
●税込価格：213万円

トヨタ ヤリス12