フォルクスワーゲンの注目は、Tロックと新型ゴルフ
2020年もっとも話題を集めそうなのがフォルクスワーゲンだ。2019年11月に国内発表されたコンパクトSUV、Tクロスのデリバリーが2020年1月からいよいよスタート。これに続いて、春先にはティグアンとTクロスの間に入る「Tロック」も上陸する。「Tロック」はゴルフをベースとした、コンパクトSUVだ。
これまでやや手薄だった日本におけるフォルクスワーゲンのSUVラインナップがこれで一気に充実するわけだ。いずれもサイズ的/価格的に手頃なだけに、かなりの注目度となるに違いない。
そして、ゴルフの8代目が上陸する。ただしそのタイミングはギリギリ2020年に間に合うか、もしくは2021年になるか、かなり微妙なところらしい。
続いて、「将来的にはゴルフに代わる量産モデルになる」とフォルクスワーゲンが意気込むピュアEVのID.3が上陸するはずだが、これは間違いなく2021年。時期も今のところは未定としか言えない状態だ。(文:石川芳雄/Motor Magazine 2020年2月号より)
フォルクスワーゲン Tロック (日本導入予定 2020年春頃)
2017年夏の欧州デビューから3年近く待たされたが、ティグアンとTクロスの間に入る、日本でも絶妙なサイズ感となりそうなコンパクトSUVの「Tロック」がいよいよ上陸しそうだ。ポロがベースのTクロスに対して、Tロックはゴルフがベース。本国では300psの「R」やカブリオレなど楽しげなバリエーションもあるので導入が楽しみ。日本導入モデルのエンジンは1.5L TSIが濃厚だが、クリーンディーゼル設定の可能性もある。
フォルクスワーゲン ゴルフ (日本導入予定 2020年末頃)
欧州ではすでに発売が始まった8代目新型ゴルフ。7代目ゴルフと比べると全長が20mmほど長く、全高は24mmも低くなった。そのせいかスポーティな雰囲気が強い。ちなみに全幅はマイナス11mm。ホイールベースは共通だ。パワーユニットで注目はマイルドハイブリッドのeTSI。経済性が10%向上しているという。他に2.0TDIも導入されそうだ。
フォルクスワーゲン ID.3 (日本導入予定 2021年以降)
フォルクスワーゲンは、すでにeゴルフなどのBEVを出しているが、ID.3はEV専用に開発したMEBという新しいプラットホームを使うのが特徴となる。電池を床下に敷き詰め、モーターをリアに置いて広いキャビンを実現した。45kWh=航続距離330km、58kWh=420km、77kWh=550kmと3種類の電池容量が用意される予定だ。