2020年3月13日、FIA国際自動車連盟はF1開幕戦オーストラリアGPの中止を正式に決定した。新型コロナウイルスの影響が心配される中、前日まで開催に向けて準備を進めてきたが、開幕当日の朝にレース中止を決定するという異例の事態となった。
新型コロナウイルスの影響がついにグランプリにも
心配していたことが現実になってしまった。オーストラリアは新型コロナウイルスの影響が比較的小さいとされていたが、グランプリ直前になってメルボルン近郊でも感染者が発覚。開幕前日の3月12日夜、マクラーレンF1チームが「現地スタッフが新型コロナウイルスに感染した」としてオーストラリア欠場を表明、これを受けて、FIA、プロモーター、各チームが緊急に協議を行い、開催中止を決定した。
オーストラリアGPは3月13日12時(日本時間10時)のフリー走行1回目で開幕し、予選は3月14日、決勝は3月15日に行われる予定だった。
F1オーストラリアGP開催中止を受けて、ホンダの森山克英ブランド・コミュニケーション本部長は「今回のF1開幕戦オーストラリアグランプリの開催中止の決定は、現在の状況を鑑みれば正しい判断だと考えており、ホンダとして主催者およびF1の決断を支持します。 ファンの皆さま同様に、ホンダ、そしてF1にかかわるすべての人々がレースを愛しており、開幕戦を待ち遠しく感じてきました。 一方で、ファンの皆さまや関係者、チームメンバーの健康と安全、そして公衆衛生以上に優先されるものはありません。 レースをできないことは非常に残念ですが、また皆さまの前で安全にレースができる状況に少しでも早く回復することを願っています」とのコメントを発表している。
なお、F1第2戦バーレーンGP(3月22日決勝予定)は無観客で開催、第4戦中国GPは延期されることがすでに決定していが、そのほかのグランプリについても予断を許さない状況となってきた。