マクラーレンの妥協なきパイオニアスピリットの結晶
![画像: 外寸やホイールベースなどのスペックは、まだ発表されていない。ウインドスクリーンは北米仕様にはオプション設定されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/07/37702fe18d34364e72fed824335f569722a04894_xlarge.jpg)
外寸やホイールベースなどのスペックは、まだ発表されていない。ウインドスクリーンは北米仕様にはオプション設定されている。
マクラーレン・オートモーティブが、2019年11月にアルティメット シリーズの新型ロードスター「Elva(エルバ)」を公開したことは、以前に当サイトでも紹介した。本来なら2020年2月には日本でもお披露目されるはずだったが、新型コロナウイルス感染問題などの関係で、ようやく日本初公開された。ただし、今回のモデルはデザイン プロトであることをお断りしておく。
エルバ(Elva)という車名は、マクラーレンの創始者ブルース・マクラーレンが1960年代に設計したレーシングカー、マクラーレン・エルバ M1Aなどに由来したものだ。レーシングカーをモチーフにしたためか、ルーフはもちろん、ウインドスクリーンもサイドウインドーもない。
だが、世界初のマクラーレン・アクティブ・エア・マネージメント・システム(AAMS)を採用し、フロントノーズから吸入されたエアはパッセンジャー前部のフロント クラムシェルから高速で抜けてコクピットを通過することで、コクピットはまるで泡で覆われたような静かさだという。
![画像: エクステリアから流れ込むデザインのインテリアも独特。ステアリングはパドル付きで、付加機能は中央のタッチスクリーンで操作できる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/07/c7ecd685b932da991fb3bf0c2dc16c04eedf6d90_xlarge.jpg)
エクステリアから流れ込むデザインのインテリアも独特。ステアリングはパドル付きで、付加機能は中央のタッチスクリーンで操作できる。
シャシやボディカウルはもちろん、シートもカーボンファイバー製だ。カーボンファイバー製のボディはエクステリアがインテリアに流れ込むデザインで、ドアの最上部はインパネの上部に繋がっており、シート後ろのバットレスもキャビンに溶け込むといったものだ。
ミッドシップ搭載されるエンジンは、マクラーレン セナ/セナ GTR用のものと基本的に同じ4.0LのV8ツインターボ。最高出力は815ps、最大トルクは800Nmを発生し、組み合わされるトランスミッションは7速DCTで、公称の0→100km/h加速は3秒未満、0→200km/h加速はマクラーレン・セナより速い6.7秒だ。
限定台数は当初399台だったが、諸般の事情で249台に減少された。日本でも価格は137万5000ポンド(約1億9000万円)から(ビスポークでさまざまな内外装などの選択が可能なため)と発表されている。生産は2020年の第4四半期から開始される予定だが、日本からもかなりのオーダーが入っているらしい。だが、その姿を公道で見かけることは果たしてあるのだろうか?
![画像: シート後ろのバットレスなど、リアビューも独特だ。リアエンドにはアクティブ スポイラーも装着されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2020/04/07/857bd3a7a1e8c01b973a00fe7ff89c28be374409_xlarge.jpg)
シート後ろのバットレスなど、リアビューも独特だ。リアエンドにはアクティブ スポイラーも装着されている。