プレミアムコンパクトモデルのMINIクラブマン。ロングホイールベース化に加え、リアの観音開きドア採用など、個性的なデザインも話題となった。2015年に2代目へと進化したMINI クラブマンは、2019年11月には内外装の変更とパワートレーンを新しくするなどマイナーチェンジを実施。クロームなどのデザインエレメントをラジエーターグリル全域に拡張し、より洗練され、かつダイナミックな印象を与えるフロントデザインに変更している。今回は新刊ムック「Motor Magazine 輸入車年鑑 2020」から、MINI クーパー クラブマンの試乗テストの模様をお届けしよう。

トランスミッションを7速DCTに変更

マイナーチェンジを実施したMINIクラブマンは、正直、ビックリするほど変わったわけではない。メインはいわば「お化粧直し」で、より洗練されたデザインに進化している。

運動性能面では、トップモデルであるJCWは大きく変わったが、他のモデルは各部のブラッシュアップにとどまっている。なので今回試乗したクーパーはさほど変わっているわけではない。全体的に質感が上がったかな、という程度だ。しかし、これでいいのだ。なぜなら元が良かったからだ。

クラブマンは登場当初からMINIらしいカッチリ感を保ちながら、ベースの3ドア&5ドアモデルとは違った上品なテイストを加えた乗り味を持っていた。走りと乗り心地のバランスの良さをググっと全面に押し出した感じだ。

オプションのラウンジ仕様のスポーツシートは、座面が長すぎて私の体格には合わないが、逆に不満と言えばそれぐらい。クルーザーテイストのインテリアに身をゆだねていると、クラブマンの世界にしっとりと浸れる、「小さな高級車」なのだ。

MINIクラブマンは、これまでエクステリア面で好き嫌いが分かれていた感が強かったが、今回のマイナーチェンジでは改良もされている。とくに3ドア&5ドアモデルから始まったテールランプのユニオンジャックデザインは、横長のクラブマンのテールランプにどう反映されるか興味津々だったが、これまたどうして、メチャクチャいい具合に仕上がっているではないか。

マイナーチェンジでデザイン面だけでなく走りもより質感を上げ、個性的なプレミアムコンパクトがさらに進化したと言ってもいいだろう。(文:竹岡 圭/新刊ムック「Motor Magazine 輸入車年鑑 2020」より)

画像: 2019年11月にマイナーチェンジされたMINI クラブマン。試乗車はクーパー クラブマン。

2019年11月にマイナーチェンジされたMINI クラブマン。試乗車はクーパー クラブマン。

MINI クーパー クラブマン 主要諸元

●全長×全幅×全高:4275×1800×1470mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1430kg
●エンジン:直3DOHCターボ
●排気量:1498cc
●最高出力:136ps/4500rpm
●最大トルク:220Nm/1480-4100rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:FF
●JC08モード燃費:14.7km/L
●車両価格:391万円

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