1998年にフルモデルチェンジを実施した2代目NBロードスターの特別・限定モデルなどを紹介するこの企画の第3弾は、2000年12月に限定700台で発売された「YSリミテッド」だ。「YS」の意味は、英語のYouthful & Sports(ユースフル&スポーツ)の略。つまり若いユーザーをターゲットにした限定モデルなのだ。

多数の専用品を装備しながら安価な設定

画像: 黒を基調とする1600Mのインテリアにチタン調カラーの部分革巻きを施したナルディ製のステアリングホイールを採用。

黒を基調とする1600Mのインテリアにチタン調カラーの部分革巻きを施したナルディ製のステアリングホイールを採用。

今回紹介する「YSリミテッド」は、これまでの特別仕様車や限定車とは大きく異なる点がある。それは車両価格の値付けだ。これまで紹介してきた歴代ロードスターのスペシャルモデルは付加価値を高めるため、それ相応の専用装備や仕様とすることでベースモデルより割高となっていた。しかし、「YSリミテッド」のベースモデルとなった「1600M」は、一番購入しやすいグレード(183万9000円:5速MT、198万2000円:4速AT)にもかかわらず、さらにベースモデルよりも安い、179万7000円(5速MT)、194万円(AT車)と圧倒的なプライスでデビューしたのだ。

だからと言ってYSリミテッドの装備をさらに簡素化したのではない。それどころかブラックアウトしたライトベゼル、チタン調のセンターパネルやドアトリム、ナルディ製本革巻きステアリング、チタン調2トーンの本革製シフトノブ、さらにキーレスエントリーシステムとパワードアロックの追加
、AT車にはEBD付き4輪ABSを装備。

さらに全車に運転席&助手席SRSエアバックのほか、キーレスエントリーシステムとパワードアロックを追加装備しているにもかかわらず、ベース車両よりも価格が安かったのだ。さらにボディカラーはブラックマイカ(専用色)、ピュアホワイト、サンライトシルバーメタリックの3色を設定した。歴代の限定モデルで3色を設定したのは、YSリミテッドが初となる。

開発コンセプト「気楽に楽しめるオープンスポーツカー」が示すように、若いユーザーをターゲットにしたYSリミテッドは、ロードスターのエントリーモデルとして、あるいはロードスターの原点的存在として根強かった1600をベースモデルとしたこともあり、大人気モデルとなった。

YSリミテッド車両価格(当時・税別)

179万7000円:5速MT/194万円:4速AT

ベース車両

1600M

YSリミテッド装備リスト

ブラックアウトヘッドランプ
ナルディ社製本革巻きステアリング&シフトノブ(黒とチタン調のツートーン)
チタン調センターパネル&ドアトリム
チタン調シートステッチ
ステンレス製スカッフプレート
キーレスエントリーシステム
ボディカラー:ブラックマイカ(専用色) /ピュアホワイト/サンライトシルバーメタリック

マツダロードスター(NB6C)主要諸元

●全長×全幅×全高:3955×1680×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:1010kg
●エンジン型式・種類:B6-ZE・直4 DOHC
●排気量:1597cc
●最高出力:125ps/6500rpm
●最大トルク:14.6kgm/5500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:185/60R14

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