2020年8月16日、F1第6戦スペインGP決勝がバルセロナ近郊のカタルニアサーキットで開催され、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが優勝。2位にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、3位にメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが入った。ホンダ勢はレッドブルのアレキサンダー・アルボンが8位、アルファタウリのピエール・ガスリーが9位、ダニール・クビアトは12位だった。

孤軍奮闘続くフェルスタッペン、メルセデスに完敗も納得の2位

4位以下のドライバーがすべて周回遅れになるほど上位3台のレースペースが圧倒的だったスペインGP。レッドブル・ホンダのフェルスタッペンは前戦の70周年記念GPに続く連勝はならなかったものの、強力なメルセデスAMG2台の中に割って入る奮闘を見せた。

「今回は(優勝した)ハミルトンを追えるほどの速さは正直なかった。だからハッピーな結果だよ」と本人も満足の2位の決め手となったのはスタート。有利と見られた奇数列の3番グリッドを活かす好ダッシュで順位を上げると、タイヤ戦略を駆使して追いすがるボッタスを最後まで抑え続けた。これで第2戦から5戦連続の表彰台獲得。王者ハミルトンが4勝2位1回と圧倒的なためタイトル争いでは依然厳しい戦いが続くが、これからも諦めず前を追う。

他のホンダ・パワーユニット勢ではレッドブルのアレキサンダー・アルボンが8位、アルファタウリのピエール・ガスリーが9位に入ったが、ともにさらに上の順位を目指していただけにやや不完全燃焼と言える結果となった。

画像: スペインGPのスタート。ポールのハミルトンが好ダッシュを決める一方、2番手ボッタスが遅れ、フェルスタッペンが2番手に浮上。

スペインGPのスタート。ポールのハミルトンが好ダッシュを決める一方、2番手ボッタスが遅れ、フェルスタッペンが2番手に浮上。

連敗はしないメルセデス、ハミルトンが貫禄のドライビング

敗戦を喫した70周年記念GP同様の高気温下となったレースで、今回もタイヤがキーポイントとなったが、王者は同じ轍は踏まなかった。

「先週の教訓を活かすべく、タイヤの使い方や戦略も随分と研究した」というハミルトンは、スタートで無難に首位に立つと、そこから完璧なタイヤマネージメントを披露。まったく不安を感じさせない状態で好ラップタイムを刻み続け、2度のタイヤ交換も十分なマージンを持って遂行。最後まで危なげなく今季4勝目のトップチェッカーに飛び込んだ。これでランキング2番手をキープするフェルスタッペンとのポイント差は37点に広がり、6回目の王者獲得に再び走り出した格好だ。

なお、新型コロナウイルス感染から復帰したセルジオ・ペレス (レーシングポイント・メルセデス)が見事に5位入賞を果たしている。

F1は1週間のつかの間の休息の後、8月28日〜30日、スパ-フランコルシャン・サーキットで第7戦ベルギーGPが開催される。

画像: またもやフェルスタッペンとハミルトンの戦いとなった。今季はこの戦いが続きそうだ。

またもやフェルスタッペンとハミルトンの戦いとなった。今季はこの戦いが続きそうだ。

2020年 F1第6戦スペインGP 決勝 結果

優勝 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG)66周 
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ) +24.177s
3位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG) +44.752s
4位 18 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス)+1周
5位 11 S.ペレス (レーシングポイント・メルセデス)+1周
6位 55 C.サインツ(マクラーレン・ルノー)+1周
7位 5 S.ヴェッテル(フェラーリ)+1周
8位 23 A.アルボン (レッドブル・ホンダ)+1周
9位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)+1周
10位4 L.ノリス(マクラーレン・ルノー)+1周

12位 26 D.クビアト(アルファタウリ・ホンダ) +1周

F1ドライバーズランキング(第6戦終了時)

1位 L.ハミルトン(メルセデスAMG)132
2位 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)95
3位 V.ボッタス(メルセデスAMG)89
4位 C.ルクレール(フェラーリ)45
5位 L.ストロール (レーシングポイント・メルセデス)40
6位A.アルボン (レッドブル・ホンダ)40

F1コンストラクターズランキング(第6戦終了時)

1位 メルセデスAMG 221
2位 レッドブル・ホンダ 135
3位 レーシングポイント・メルセデス 63
4位 マクラーレン・ルノー 62
5位 フェラーリ 61
6位 ルノー 36

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