「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「日産 キューブ」だ。

独特の世界観を持っている希有なクルマだ

画像: 15X Vセレクション。リアのコンビランプまわりのデザインはフロントと同じデザインテイストとなっている。

15X Vセレクション。リアのコンビランプまわりのデザインはフロントと同じデザインテイストとなっている。

かなりデザインコンシャスなクルマではあるが、運動性能もかなりレベルアップしている。ベースとなったのは先代同様、マーチから始まったBプラットフォームだが、ホイールベースを100mm延長。足まわりはキャンバー剛性やリアサスペンションのバネ定数アップ。応答性が過敏だったり遅過ぎたりしないハンドリングを実現するために高性能ショックアブソーバーを採用するなどして、自然でしなやかな乗り心地を実現している。

ちなみにオススメは16インチアルミホイール装着モデル。微振動がより抑えられ「こんなに効果があるとは!」と改めて驚かされてしまった。

パワートレーンは、1.5Lエンジンンに、ティーダにも採用されたアダプティブシフトコントロールを奢ったCVTが搭載されている。急な飛び出し感がなく、スムーズな出足のよさは特筆すべき点。高速道路への合流時でも、むやみにアクセルを踏み足すことなくクルージングに移れる。最小回転半径は4.6m。だが、数値以上に小まわりがきく印象だ。

フロントフェイスはブルドッグをイメージしたという。ならば、一緒にいて楽しくて頼れるブルドッグを連れ出して、どこかに出掛けてみるのも良さそうだ。

画像: シートは先代から引き続きソファ感覚で座れる。写真のシート生地はメーカーオプションのラウンジブラウン。

シートは先代から引き続きソファ感覚で座れる。写真のシート生地はメーカーオプションのラウンジブラウン。

■日産 キューブ 15G 主要諸元

●全長×全幅×全高:3890×1695×1680mm
●ホイールベース:2530mm
●車両重量:1210kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:1498cc
●最高出力:80kW<109ps>/6000rpm
●最大トルク:148Nm<15.1kgm>/4400rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:19.2km/L
●タイヤ:195/55R16
●当時の車両価格<税込み>:191万1000円

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