スーパーGT選手権第7戦でポールポジションからスタートしたSUBARU BRZ R&D SPORTは、圧倒的なリードでトップを独走。しかしピットイン前のタイミングでSC(セーフティーカー)が導入されたため、ピット作業を済ませていたリアライズ 日産自動車大学校 GT-Rがトップに立ち今季2勝目を挙げた。結果5位入賞はしたものの、第6戦同様にBRZにとっては辛い展開となった。

セーフティーカー導入が明暗を分ける

しかし、レース周回数3分の1になるタイミングで5号車マッハ5G GTNET MC86 マッハ車検がコースサイドにマシンを止めてしまい、これによりSCが導入される。GT300クラスは隊列を整えるためにホームストレートに停車しGT500クラス通過後に隊列走行を開始するが、これまで築いた61号車BRZのアドバンテージは消滅となった。その後レースがリスタートし、レース距離の半分を周回してピット作業を行うのだが、燃費の関係で早目のピットインができなかった61号車BRZは前回の第6戦鈴鹿と同様、このSC導入により大きくポジションを下げることとなった。

画像: 暫定トップのBRZの背後には周回遅れのマシンが並んだ。

暫定トップのBRZの背後には周回遅れのマシンが並んだ。

画像: 予定していた4輪交換ではなく後輪のみの交換でピット作業時間を短縮。

予定していた4輪交換ではなく後輪のみの交換でピット作業時間を短縮。

ピット作業消化組がレースをリード

全車がピットインを済ませると、SC導入以前にピット作業を終えていたマシンが上位にポジションを上げていた。4号車グッドスマイル 初音ミク AMGと56号車リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rが1位、2位を走行。3位以下に1分近い差を付け、トップ争いはこの2台に絞られた。3番手はSC解除後にタイヤ無交換でピットを離れた52号車埼玉トヨペットGB GR Supra GT、後輪のみ交換でピット作業時間を短縮した61号車BRZが表彰台を懸けて追い上げる。しかしチェッカー目前の55周目、61号車BRZは背後から迫った他車から軽く接触され、バランスを失いコースアウト。すぐにコースへ復帰するが表彰台獲得の希望は潰えてしまう。

画像: 4号車AMGと56号車GT-RがSC前のピットで順位を上げる。

4号車AMGと56号車GT-RがSC前のピットで順位を上げる。

画像: 3位走行の52号車スープラを追いかけたいBRZだが、直後から迫るGT-Rと接触。

3位走行の52号車スープラを追いかけたいBRZだが、直後から迫るGT-Rと接触。

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