メルセデスAMGとの差は確実に縮小、正しい方向に進んでいる
前戦トルコGPでのレッドブル・ホンダは速かった。フリー走行から予選Q2まですべてのセッションで最速タイムをマークするなど他を圧倒、メルセデスAMGが出遅れたこともあって、優勝がはっきりと見えていた。
すでにメルセデスAMGを超える速さを身につけたのか、それともメルセデスAMGがイニシャルセッティングに失敗しただけのか。ただ少なくとも、前戦トルコGPではレッドブル・ホンダは勝てるはずだった。
しかし、決勝レースは天候が思うように回復せず難しいコンディションとなりレッドブル・ホンダは自滅、一方メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは驚異的なタイヤマネージメントを見せて優勝してしまった。
そのショックは大きかったと思われるが、タイトル争いが決してしまったいま、レッドブル・ホンダが、ここからの最後の3連戦、とくにその緒戦のバーレーンGPに賭ける思いは強いはずだ。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、グランプリ開幕を前に「バーレーンGPは、例年シーズン序盤の3月から4月にかけて行われますが、今年はコロナ禍の影響で第2戦の4月に行われる予定が延期となりこのタイミングでの開催となりました。しかしながら、バーレーンの気候は年間を通して比較的安定しており、気温などのコンディションはそれ程大きく変わりません。フリー走行1回目と3回目が行われる日中と、フリー走行2回目・予選・決勝が行われる夕刻とで大きく気温が異なるなど、バーレーン特有のセットアップを含めて過去のデータを参考にしつつレースに向け準備を進めます。前戦のトルコGPはレッドブル・ホンダ、アルファタウリ・ホンダともに悔しいレースになりました。両チームとともにいい形でシーズンを締めくくれるよう、まずは3連戦緒戦、今週末のレースをよい形でスタートを切れるよう全力で挑みます。また、過密日程で行ってきたシーズン終盤、メンバーにも疲れがたまってきているので、コロナ対策に加えて体調管理にもいつも以上に気を遣っていきたいと思います」とコメント。ドライバーはインタビューで次のように語っている。