世の中が大きく変わった2020年も、多くのニューモデルが登場した。Webモーターマガジンでも「ニューモデル写真蔵」で紹介したモデルから、閲覧数の多かったベスト10を年末年始スペシャルとしてプレイバック。第10位は「トヨタ ヴィッツ」だ。

最新の安全・安心技術を備えた新世代のコンパクトカー

2020年2月10日に発売が開始された新型車ヤリス。軽自動車を除いた登録車の販売台数ランキングでは、2020年3月には1万3164台を販売して、カローラ(1万6327台)、フィット(1万4845台)に次ぐ第3位に躍り出た。しばらくは最大のライバルであるフィットと、カローラから首位の座を奪おうと、熾烈な争いが繰り広げられそうだ。

さて、コンパクトカー向けのTNGAプラットフォーム(GA-B)を初採用したヤリスは、軽量かつ高剛性、低重心なボディを開発した。そのフォルムは均整のとれたアスリートのような、躍動感があっていまにも走り出しそうなもの。シャープな印象のヘッドランプや、リアウインドーと一体化したリアコンビランプなどのディテールも独特だ。

シンプルだが広さを感じさせるインテリアでは、フードレスタイプの2眼メーターがユニーク。操作系もムダな動きをおさえるレイアウトが採用され、シートやドアトリムなどの素材も上質で心地良いものだ。

パワートレーンは、1.0Lガソリン/1.5Lガソリン/1.5Lガソリン+モーター(ハイブリッド)の3種の直3 DOHC。駆動方式はFFが基本だが、1.5Lとハイブリッドには4WDも設定される。ハイブリッドの4WDは、後輪をモーターで駆動するE-Fourだ。

安全 & 快適装備では、トヨタ初の高度駐車支援システム「トヨタ チームメイト(パノラミックビューモニター機能付きアドバンスドパーク)」や、最新の「トヨタ セーフティセンス」、スマホと連携するディスプレイオーディオなど、一部はオプションだが多くの先進・便利機能の装備をいち早く採用し、新世代のコンパクトカーにふさわしい充実ぶりを見せている。(写真:井上雅行)

ヤリス ハイブリッドG 主要諸元

●全長×全幅×全高:3940×1695×1500mm
●ホイールベース:2550mm
●重量:1060kg
●エンジン型式・種類:M15A-FXE型・直3 DOHC+モーター
●排気量:1490cc
●エンジン最高出力:67kW<91ps>/5500rpm
●エンジン最大トルク:120Nm<12.2kgm>/3800-4800rpm
●モーター最高出力:59kW<80ps>
●モーター最大トルク:141Nm<14.4kgm>
●トランスミッション:電気式無段変速機
●WLTCモード燃費:35.8km/L
●タイヤサイズ:175/70R14
●税込み車両価格:213万円

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