「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は「日産 GT-R」だ。

もちろん、3.8LのV型6気筒ツインターボをフロントに搭載し、トランスミッションはリアデフと一体化したトランスアクスル方式、そして4WDというシステムにも変わりはない。サーキットなどで限界走行を試みると絶えず強いアンダーステアと格闘せざるを得ない性格も、変わってはいない。

それでも、GT-Rの怒濤のトルク感は魅力的だ。いったん過給圧がフルに充填したときの低中回転域のターボトルクには目を見張るものがある。4WDならではのトラクションもあり、タイトコーナーからの加速感は少なくとも日本車においてはGT-Rに優るものはないだろう。

スーパーカーとして考えれば、GT-Rは快適な部類に属するだろう。300km/hで走行中でもパッセンジャーと会話が可能というのは間違いではないようだし、静粛性もスポーツカーとしては優れたレベルにある。

街中での取り回しも、スーパーカーとしては良いほうだ。最小回転半径は5.7mと思ったよりは小さく、アップライトなドライビングポジションゆえに見切りも良く、都会の狭い道などでも意外と運転しやすい。ツインクラッチのトランスミッションは、ふだんはほとんどATとして機能するから、イージードライブも可能だ。このあたりの特性は、デビュー以来変わってはいない。

それでも、イヤーモデル毎に進化するGT-R。ポルシェ911ではないが、やはり「最新のGT-Rが最良のGT-R」であることは間違いなさそうだ。

画像: 低中回転域からのターボが効いたときの加速は、相変わらずハンパではない。国産車随一といえるものだろう。

低中回転域からのターボが効いたときの加速は、相変わらずハンパではない。国産車随一といえるものだろう。

■日産 GT-R(2010年モデル) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4650×1895×1370mm
●ホイールベース:2780mm
●車両重量:1740kg
●エンジン種類:V6 DOHCツインターボ
●排気量:3799cc
●最高出力:357kW<485ps>/6400rpm
●最大トルク:588Nm<60.0kgm>/3200ー5200rpm
●トランスミッション:6速DCT
●駆動方式:フロント縦置き4WD(トランスアクスル)
●10・15モード燃費:8.3km/L
●タイヤ:前255/40ZRF20、後285/35ZRF20
●当時の価格(税込み):861万円

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