12月20日に富士スピードウェイで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権の最終戦で、山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION)が5位に入賞。6位入賞の平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)とのコース上での直接対決を制し、3回目となるシリーズチャンピオンを獲得した。
ポール獲得で野尻智紀にもチャンスが
日曜日のワンデイで開催されるシリーズ最終戦は午前中に予選が行われる。前例がないほどの低気温によりダウンフォース量が増加、エンジン出力も向上したため全車がコースレコードを塗り替えるタイムを記録。その中でも野尻智紀(TEAM MUGEN)が最速タイムをたたき出しポールポジションを獲得した。これにより3ptを加え、優勝すればチャンピオンの可能性も。山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION)は3番手だが、1ptを獲得したためポイントリーダーに立つ。4位以上でチャンピオンが確定する。一方、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)は8番手、ポイント圏内で山本の前でゴールしなくてはならない。そしてニック・キャシディは4輪脱輪のペナルティで予選タイム抹消となり最後尾スタートに。
坪井翔が好スタート
決勝レースは40周、約1時間のスプリントで争われる。スタートでトップ立ったのは予選2番手の坪井翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)、ハードブレーキングで飛び込んだ松下信治(Buzz Racing with B-Max)がこれに続く。野尻は3番手、そして山本、笹原右京(TEAM MUGEN)が4,5番手で1周目を終える。8番手スタートの平川は、4周目に笹原をパスし5番手に浮上。そして前を行く山本の背後にピタリと付けオーバーテイクのチャンスをうかがう。