GRヤリスに搭載されたターボエンジン等に対応するオイル
TGRでは、ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参画を通じて培ったレース用オイルの材料技術をベースに、市販車用の高レスポンススポーツオイルとして「GR モーターオイル」を2018年9月に発売した。
サーキットでの走りを重視したハイパフォーマンス仕様の「Circuit(サーキット)」と、街乗りやワインディングロードでレスポンスとしっとりとした回転フィーリングを楽しめる「Touring(ツーリング)」の2種類をラインアップしていたが、今回、「Endurance(エンデュランス) 0W−20」が追加設定された。
このオイルは、TGRが開発して2020年9月に発売されたGR ヤリスに搭載されている高出力ターボエンジンに適合した新たなスポーツオイルだ。従来のサーキットやツーリングと同様、最新の高性能ベースオイルやモリブデン化合物を含む摩擦低減剤を採用し、レスポンスに優れた「GR モーターオイル」のDNAを継承しつつ、粘度指数向上剤(ポリマー)を使わない「ノンポリマー処方(トヨタ純正としては初)」として、サーキットでの長時間連続走行のような、より過酷な状況下でもせん断による粘度低下が少ないオイルとなっている。
高温・高負荷状態を再現する厳しいせん断試験を実施し、その前後での粘度低下率を調べる(摂氏150度のHTHS粘度測定)と、一般用途として販売されているオイルで8~10%程度のものが多いのに対し、エンデュランスは2.6%と低下を大幅に抑制している。また、約200時間にわたる高回転での連続高負荷運転によるエンジン耐久試験を実施し、ユーザーが安心して利用できるよう、車両に最適な性能検証と信頼性確保に務めている。
メーカー希望小売価格(消費税抜き)は、1万2800円(4L缶)となっている。
なお、「エンデュランス 0W−20」発売と同時に、2021年より開幕のワンメイクレース「ヤリス カップ」専用車を含む、0W−16使用推奨車種のスポーツ走行用に最適な「サーキット 0W−16(消費税抜き:1万2000円/4L缶)」や、塗るだけで帯電防止による操縦性の変化を楽しめる「GR エアロスタビライジングガラスコート(消費税抜き:2500円/80ml)」、インジェクターや燃焼室まわりのデポジット除去に効果のある「GR インジェクタクリーナー(消費税抜き:2600円/200ml)」も1月15日より販売を開始する。