ジープのピックアップトラック「グラディエーター」の日本導入が決まった。2021年1月14日、FCAジャパンは2020年の販売実績と今後の経営展望を発表。その中でジープの新型車の日本導入計画を明らかにしているが、その中の1台がピックアップトラック「グラディエーター」となる。では2021年内に発表されるというグラディエーターはどのようなモデルなのだろうか。

1992年に生産を終了したコマンチ以来、26年ぶりのジープのピックアップ

ジープ グラディエーター(JEEP Gladiator)は、ジープブランドでは26年ぶりのピックアップトラックとして2018年11月に北米市場でデビュー、2021年1月には欧州でも受注が開始されて注目を集めているモデルだ。ジープの販売は日本市場でも好調で、2020年は前年の1万3360台を上回る1万3588台の販売を記録、2023年には2万台まで伸ばす計画だが、そのための重要なモデルとなると期待される。

日本初導入となるジープ グラディエーターは、簡単に言えば、ジープブランドのピックアップトラック。1962年から1988年まで製造された初代モデルは、当時のジープ ワゴニアをベースのシングルキャブピックアップだった。

2018年から北米で販売されている現行型2代目ジープ グラディエーターは、現行JL型ジープ ラングラーの4ドアモデル「アンリミテッド」がベースで、ダブルキャブの4人乗りとなる。ジープ ラングラー譲りの丸目ヘッドライトとアウトフェンダー、左右窓枠と天井の中央に1本のバーを残してフルオープンになる開放感、ラダーフレームを採用し米国陸軍の軍用車のベースになるほどのタフネスさと悪路走破性を特徴としている。

画像: ジープ グラディエーターは全てのドアが取り外しできる設計。天井とリアガラスだけでなく、フロントガラスも前方可倒式。オートバイに近い爽快感が味わえる。

ジープ グラディエーターは全てのドアが取り外しできる設計。天井とリアガラスだけでなく、フロントガラスも前方可倒式。オートバイに近い爽快感が味わえる。

北米仕様のボディ寸法は、全長×全幅×全高=5591×1894×1905mm、ホイールベース3488mmとかなりの大きさ。ジープ ラングラーと比較すると、全長で1270mm、全高で35mm、ホイールベースが1026mmも大きい。

日本ではトヨタ ハイラックスにピックアップが復活して人気を集めているが、これと比較すると、ジープ グラディエーターは全長で200mm、全幅20mm、ホイールベース400mm、全高は100mm、それぞれ大きい。

荷台のサイズは奥行60.3インチ(1531mm)、幅最短部44.8インチ(1137mm)、幅最長部56.8インチ(1442mm)、高さ33.9インチ(861mm)で、ハイラックスより34mm奥行が短いが、横幅は最短部で約30mm、最長部で約60mm長く、高さで381mm高い。両車とも荷台の面積は互角だが、高さが2倍近くジープ グラディエーターが勝り、容量も自ずと倍近くなる。

画像: トヨタ ハイラックスよりひと回り大型なジープ グラディエーター。前後の巨大フェンダーのデザイン効果もあり、力強さを感じさせる。

トヨタ ハイラックスよりひと回り大型なジープ グラディエーター。前後の巨大フェンダーのデザイン効果もあり、力強さを感じさせる。

This article is a sponsored article by
''.