「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、三菱 コルトとデリカD:5だ。

三菱 デリカD:5(2010年:一部改良)

画像: デリカD:5(4WD)のG-プレミアム。4WDらしい安定感と乗り心地を両立した足まわりは相変わらず健在。

デリカD:5(4WD)のG-プレミアム。4WDらしい安定感と乗り心地を両立した足まわりは相変わらず健在。

2007年、やや幅広のボックス型ボディと、2.4Lエンジンで登場した三菱のミニバンが、デリカD:5だ。

2009年にはFF車を2.4Lから2.0Lにスイッチし、これがエコカー減税50%に対応。2.4Lの4WD車も燃費を向上させて75%のエコカー減税としたほか、全車を4WDのD:5の意匠に揃える(C2は廃止)改良を行なった。したがって、今回の一部改良は機能/装備面の変更が中心だった。

ベースモデルのMに、助手席側電動スライドドアとキーレスオペレーションが標準装備となったほか、Gパワーパッケージは運転席側も電動スライドドアが標準装備された。また、ナビゲーションのMMCSが地デジ対応化され、外部接続機器をボイスコマンドなどで操作するリンク機構を採用するなど、キメ細かな進を遂げている。

車体周辺をナビゲーションの画面に映し出すマルチアラウンドモニター装着車の場合、サイドアンダーミラーが廃止されて外観がスッキリとしたのも朗報といえるだろう。

今回は、4WDのG-プレミアムに試乗してみたが、4WDらしい安定感と乗り心地を両立した足まわりは相変わらず健在だった。室内も広く、柔軟で使い易いから、このクラスのミニバンを検討中の人にはオススメできる1台だ。

画像: マルチアラウンドモニターが装着されるモデルはサイドアンダーミラーが廃止され、左のドアミラーまわりがスッキリした。

マルチアラウンドモニターが装着されるモデルはサイドアンダーミラーが廃止され、左のドアミラーまわりがスッキリした。

■三菱 デリカD:5 G-プレミアム 主要諸元

●全長×全幅×全高:4730×1795×1870mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1800kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:2359cc
●最高出力:125kW<170ps>/6000rpm
●最大トルク:226Nm<23.0kgm>/4100rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置き4WD
●10・15モード燃費:11.2km/L
●タイヤ:225/55R18
●当時の価格(税込み):359万8000円

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