スーパーGTやN-ONE OWNERS CUPなどの取り組みも
2021年1月のホンダの発表では、国内のスーパーGT GT500クラスに参戦する5台のホンダNSX-GTのラインアップを発表。2020年最終戦で逆転劇でチャンピオンを獲得した1号車チーム・クニミツ(山本尚貴/牧野任祐)を筆頭に、8号車ARTA(野尻智紀/福住仁嶺)、16号車チーム・レッドブル・ムゲン(笹原右京/大湯都史樹)、17号車アステモ・リアル・レーシング(塚越広大/ベルトラン・バゲット)、64号車モデューロ・ナカジマレーシング(伊沢拓也/大津弘樹)と速さに定評のあるチームが揃った。ただし、現時点ではエントリー車名やタイヤは発表されていない。
スーパーGT GT500クラスで注目は2020年鮮烈なデビューを飾った笹原右京と、スーパーフォーミュラ選手権で初優勝を飾った大湯都史樹が組む16号車レッドブル・ムゲンだろう。今シーズンの主役となるかもしれない。
スーパーGT GT300クラスでは、GT3規定で開発されたホンダNSX GT3をチーム・アップガレージ(小林崇志/名取鉄平)とARTA(高木真一/佐藤蓮)に供給。モデューロ・ドラゴコルセの名がないことが気になるが、まだ追加エントリーの可能性はあるという。
全日本スーパーフォーミュラ選手権では、5チーム9台に直列4気筒 2L直噴ガソリンターボエンジンを供給する。山本尚貴/大湯都史樹(ティーシーエス・ナカジマレーシング)、福住仁嶺/牧野任祐(ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング)、タチアナ・カルデロン(スリーボンド・ドラゴコルセ)、野尻智紀/未定(チーム・ムゲン)、未定/未定(ビーマックス・レーシング)の9台だ。昨シーズンは山本尚貴がチャンピオンを獲得、今年のドライバーの布陣も魅力的だ
このほか、ドライバー育成プログラムとして、FIA-F3とF3 アジア選手権に岩佐歩夢が参戦、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に佐藤蓮を起用する。
モータースポーツの普及にも引き続き取り組み、鈴鹿サーキット、ツインリンクもてぎ、岡山国際サーキット、スポーツランド菅生でワンメイクレース「FIT 1.5 Challenge CUP」を開催するほか、ナンバー付き車両による参加型モータースポーツ「N-ONE OWNERS CUP」を全国8カ所のサーキットで行う。