2021年2月12日、13日に、トヨタと日産から2021年のモータースポーツ活動計画が発表されて話題を集めているが、ホンダは1月15日にすでに4輪と2輪のモータースポーツ参戦体制を明らかにしている。ここでは4輪のモータースポーツ活動を中心にあらてめて紹介しておこう。
最後のシーズンとなるF1、中でもアルファタウリから参戦の角田裕毅に注目
2021年、ホンダのモータースポーツ活動でもっとも大きな注目を集めるのは、やはりF1ということになるだろう。今シーズン限りでひとまずF1からの撤退を表明しているだけに、ホンダとしても、ファンとしても、チャンピオン獲得に期待がかかるところだ。
是が非でも打倒メルセデスを果たしたいレッドブル・ホンダは、アレキサンダー・アルボンに代えてセルジオ・ペレスを獲得、チャンピオンの有力候補マックス・フェルスタッペンとのふたりで7連覇中のメルセデスに挑む。勝てるドライバーであるペレスの加入により、チームとして戦える体制が作れれば王座奪還が見えてくる。
アルファタウリ・ホンダも強力は体制ができあがり、面白い存在となりそうだ。2020年イタリアGPで初優勝を果たし走りが大きく変わったピエール・ガスリーと、久しぶりの日本人F1ドライバーとなる角田裕毅(つのだ・ゆうき)の動向からは目が離せない。とくに2021年のF1グランプリでもっとも若い角田の走りは要注目だ。
世界選手権では、F1のほかに、FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)に今シーズンも4台のシビックTCRを投入する。
一方、北米ではスコット・ディクソンやアレックス・バロウをはじめとしたインディカーシリーズの17台のマシンにエンジンを供給する。もちろん、2020年に日本人初となる2度目のインディ500優勝者となった佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)を引き続きサポートする。