ハワイの宝石と呼ばれる木材「コアウッド」とロールス・ロイスのハイエンド「ファントム」とのコラボレーションが、これまでにないロールス・ロイスの世界を創り出した。
オーナーのこだわりを具現化したビスポーク職人の技
至高のビスポーク(受注生産)「ロールス・ロイスコアウッドファントム」は、あるアメリカ人夫妻の提案から生まれた。自宅にあった、ハワイの宝石と呼ばれる「コアウッド」のロッキングチェアからインスパイされ、ファントムのインテリアに使用できないかと考えたのだ。
ハワイでしか生息できないコアウッドを使うことは当然ハードルもあったが、夫妻の努力とロールス・ロイスのビスポーク職人の技に支えられ現実のものとなった。ちなみに、コアウッドはウクレレの素材としても有名だ。
そして「コアウッドファントム」。そのコーチドア(前後ドア観音開き)を開けた瞬間、ハンドクラフトによるコアウッドのインパネ、ピクニックハンパ―、テーブル、各種オーナメント・・・などなど、美しさと温もりを携えて迎え入れてくれる。ドーブグレーの高級レザーシートとのコンビネーションも良く、世界でただひとつのロールス・ロイスであることを改めて感じさせてくれる。
このクルマを手にした夫妻の感慨はいかばかりだったのでだろう。ボディカラーのブルーも、夫人の所有する1934年式パッカードのものだという。まさにビスポークの中のビスポークと言えるだろう。