2021年2月16日、ボルボのスペシャリストであり、ボルボのレーシング部門として知られるシアンレーシング(Cyan Racing)がチューニングを施した「ボルボ P1800 シアン」。その雪上ドライブの模様を公開して話題を呼んでいる。いま欧州では、シアンレーシングが最新のテクノロジーを駆使して復活させた1960年代の名車「ボルボ P1800」に注目が集まっているようだ。

最新テクノロジーで蘇った旧き佳き時代の名車「ボルボP1800」

昨秋、シアンレーシングが最新のテクノロジーを駆使して1960年代の名車「ボルボP1800」を復活させたというニュースが注目を集めていたが、まさかそのモデルでマイナス20度という激寒のスウェーデン北部をツーリングするとは驚きだ。

シアンレーシングのエンジニアリング責任者であるマティアス・イヴンソン氏は「ボルボP1800シアンは過去と現代の最高のものを確認するためのクルマです。今回のツーリングはこのクルマの特性と限界をチェックするためのものでありましたが、ドライブはとてもイージーで愉しいものでした。ボルボP1800シアンはドライブエイドのようなものは装備していませんが、車両重量は1000kg未満と軽量で、ドライバーは雪と氷の低いグリップでもクルマと戦う必要はありませんでした。このクルマは現代のクルマが失ったものを思い出させてくれます」とコメントしている。

シアンレーシングはもともと「ポールスターレーシング」と呼ばれていたが、ボルボがポールスターの名前を使うことになったことから、現在の名称に発展。 チームは過去3回のツーリングカーワールドタイトルを奪取、2020年も、WTCRドライバーおよびチームのタイトルをLynk&Coで獲得している。またこのほか、ボルボのパフォーマンスモデルやコンセプトプロトタイプも手がけているのはよく知られるところだ。

画像: ボルボP1800シアンのサスペンションは、前後ともにダブルウイッシュボーン式。パワーステアリングは付くものの、ABSやトラクションコントロールなど電子デバイスは一切ない。トランスミッションは5速MT。エンジンをフロントに縦置き搭載し、後輪を駆動する。

ボルボP1800シアンのサスペンションは、前後ともにダブルウイッシュボーン式。パワーステアリングは付くものの、ABSやトラクションコントロールなど電子デバイスは一切ない。トランスミッションは5速MT。エンジンをフロントに縦置き搭載し、後輪を駆動する。

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