2021年2月19日、マセラティの新型SUV「グレカーレ」のプロトタイプが公道でのテスト走行を開始し、その画像がSNSで拡散されている。
2021年中に発表予定の小型SUVは、EVも計画中?
「グレカーレ」は、マセラティが2021年中には発売を予定している、レヴァンテの弟分にあたる小型SUVだ。マセラティが送り出すSUVとしては、レヴァンテに続く第2弾となる。グレカーレ(Grecale)とは「地中海に吹く強い北東の風」を意味するイタリア語に由来しており、マセラティ伝統の「風」からのネーミングだ。ちなみに、レヴァンテ(Levante)はスペイン語で「地中海西部に吹きつける東風」を意味している。
モデナにあるマセラティのファクトリーから姿を現したグレカーレのプロトタイプは、その走行風景の画像がマセラティの従業員によってSNS(ソーシャル ネットワーキング サービス)上で拡散が始まっている。従業員の個人アカウントからニューモデルを公開するという、大胆不敵な手法は、マセラティの革新的な性格を表したひとつといえるだろう。
このプロトタイプは現在、集中的なロードテスト、サーキットテスト、オフロードテストなど、さまざまな条件下でのデータ収集を行っており、最終的な調整にむけて開発が進められている。
グレカーレの詳細については公表されていないが、マセラティが約8億ユーロ(約1024億円)を投資してイタリアのカッシーノに整備中の新たな拠点で生産されることが決まっており、2021年中にはワールドプレミア(世界初公開)される予定だ。まずはエンジン車で登場し、近い将来にはEVモデルも設定されると予想されている。