2位に入ったトヨタのロバンペラがポイントリーダーに浮上
タナックには及ばなかったものの、自己最上位の2位を記録したロバンペラは、パワーステージも制してポイントリーダーに浮上した。
今回はこのロバンペラ以外にも2世ドライバーの健闘が目立った。トヨタから参戦の勝田貴元はモンテカルロでの6位に次いで、今回も6位で完走と安定したラリーを披露。そして、ロバンペラや勝田以上にサプライズを起こしたのが、2003年にスバルで世界チャンピオンとなったペター・ソルベルグの長男、オリバー・ソルベルグだった。
2021年からヒュンダイと2年契約を結んだオリバーは、今回がWRカー初搭乗。しかも、新型コロナウイルス感染によってコ・ドライバーがラリー直前に交代するというアクシデントがありながら、ラリー序盤から好タイムを並べて7位に食い込んで見せたのだ。2021年のオリバーの主戦場はひとつ下のカテゴリー「WRC2」であるため、次戦もWRカーで参戦するか未定だが、将来に大きな期待を抱かせる第一歩となった。
次戦WRC第3戦は4月22日から25日にクロアチアで開催される。WRC初開催となるクロアチア・ラリーは、首都ザグレブを基点としたフルターマック(舗装路)で開催される。
2021 WRC第2戦アークティック・ラリー・フィンランド 結果
1位 O.タナック(ヒュンダイ i20クーペ WRC) 2h41m37.5s
2位 K.ロバンペラ(トヨタ ヤリス WRC) +17.5s
3位 T.ヌーヴィル(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+19.8s
4位 C.ブリーン(ヒュンダイ i20クーペ WRC)+52.6s
5位 E.エバンス(トヨタ ヤリス WRC) +1m01.5s
6位 勝田貴元(トヨタ ヤリス WRC) +1m37.8s
7位 O.ソルベルグ (ヒュンダイ i20クーペ WRC)+1m39.0s
8位 T.スニネン(フォード フィエスタ WRC)+2m09.0s
9位 G.グリーンスミス(フォード フィエスタ WRC)+3m39.4s
10位 E.ラッピ(フォルクスワーゲン ポロGTI R5) +6m07.0s
2021 WRC ドライバーランキング(第2戦終了時)
1位 K.ロバンペラ(トヨタ)39
2位 T.ヌーヴィル(ヒュンダイ)35
3位 S.オジェ(トヨタ)31
4位 E.エバンス(トヨタ )31
5位 O.タナック(ヒュンダイ)27