2021年3月10日、ロータスは、F1マシン「タイプ49」のエンジンサウンドにインスパイアされた英国の音楽プロデューサーと協力して、ハイパーEVスポーツカー「エヴァイヤ」のさまざまなサウンドを開発していることを発表した。
走行音はもちろん、チャイムや警告用トーンまで開発
話を戻そう。まず、パトリックはレコーディングしたタイプ49のサウンドをコンピュータに取り入れ、アレンジを始めた。そして、エンジンサウンドを遅くすることでエヴァイヤのドライブトレーンによって生成される自然な運転音と同様のサウンドが生成されることに気づいた。こうして、タイプ49のエンジンサウンドの再生速度とデジタルフィルタリングを調整して、エヴァイヤのサウンドスケープを生成した。
「私たちは皆、クルマとドライバーの間の感情的なつながりを刺激する何かを望んでいました。音は、感情の創造と形成に関して非常に影響力があり、重要な部分です。その音とロータスが交わることで、その繋がりを豊かにします。これまでで最も象徴的なロータスのレーシングカーの音が、エヴァイヤのインスピレーションとなっていることをうれしく思います。そこには美しい対称性があります。」とパトリックは語った。
パトリックはクルマ好きの父親の影響で、子どもの頃からロータスのファンだった。現在は、エヴォーラのオーナーでもある。
こうして、パトリックはエヴァイヤのハイパフォーマンスに見合った走行音を制作した。また、彼が制作したエヴァイヤのサウンドスケープを使用して、インジケーターのアクティブ化からシートベルトの警告まで、すべてのチャイムとトーンも開発することができたという。このサウンドの一部はロータスが公開した公式動画で、またロータス タイプ49のエキゾーストノートはその下のもうひとつの動画で聞くことができる。