2021年3月10日、ロータスは、F1マシン「タイプ49」のエンジンサウンドにインスパイアされた英国の音楽プロデューサーと協力して、ハイパーEVスポーツカー「エヴァイヤ」のさまざまなサウンドを開発していることを発表した。

1960年代後半のF1GPシーンを席巻した名車「タイプ49」

画像: 1960年代後半に活躍したF1マシン「タイプ49」。

1960年代後半に活躍したF1マシン「タイプ49」。

エヴァイヤは、2021年中には生産が開始される、ロータスのハイパーEVスポーツカーだ。トータルで2000psと1700Nm(目標値)を発生する4つのモーターで4輪を駆動し、最高速度は320km/h以上、0→100km/h加速は3秒以下、0→300km/h加速は9秒未満と公称されている。

EV(電気自動車)は、当然ながらエンジンサウンドやエキゾーストノートは発しない。そこで、クルマの演出としてさまざまなサウンドを人工的に作って用いることは、今までに登場したEVやPHEVなどの電動車でも、かなり行われている。

今回、ロータス エヴァイヤのさまざまなサウンド開発に協力しているのは、音楽プロデューサーのパトリック・パトリキオス。ブリトニー・スピアーズをはじめ、多くの世界的に有名なアーティストのプロデュースを行っている。彼は、エヴァイヤのさまざまなサウンドスケープを開発するにあたって、過去の有名なロータス車をインスパイアするというアイディアが気に入った。そこで選ばれたのは、1960年代後半に活躍したF1マシン「タイプ49」だった。

ロータス「タイプ49」F1は、伝説的なレーシング ドライバーであるジム・クラークのドライビングで、1967年のオランダGPでデビューウインを飾った。しかもタイプ49は、このシーズンに出走した全9戦でポールポジションを獲得した。翌1968年には、グラハム・ヒルがタイプ49を駆ってF1ワールドチャンピオンを獲得した。

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