「古き良き時代のアメ車」風に仕立てたジムニー
ネオクラシックなスタイルで日本のみならず、海外でも大人気のジムニー。すでに登場してから2年半が経過しているにもかかわらず、納車にはまだ1年もかかると言われている。とは言え、すでに納車されてから2年近くが経過しているオーナーも数多くいるということだ。そうなるとそろそろノーマルフェイスに見慣れてきた頃合いでもある。
前回紹介した初期型ジムニーをモチーフにした「ザ・ルーツ」もそうだが、ジムニーはフロントグリルを交換するだけで、ガラッと表情が変わってしまう。今回紹介する「リトルビー」は「古き良きアメリカのSUV」風に仕立てている。
注目はもちろんフロントグリルなのだが、これを見てパッと思い浮かんだのは、あのクルマだ。2020年に、24年ぶりの新型発表で話題になった「フォード ブロンコ」。すでに北米では大量のバックオーダーを抱えるほど大人気のようだ。しかし、どちらかといえば新型よりも、初代ブロンコの愛嬌のある顔の方が合っている気もするが・・・いずれにしろ「Little B」のBはブロンコ(Bronco)のBではないか、と踏んだわけだ。
それはともかく、「リトルビー」のフロントグリルもジムニーにバッチリマッチしているのだが、このグリルはジムニーのプロショップ「APIO(アピオ)」が「ヴィンテージアイアングリル」としてすでに発売しているものだ。つまりダムドが、このグリルにマッチするその他の外装パーツ、フロントバンパーなどを開発して、5点キットとして発売したのだ。
注目のフロントグリルだが、使用されている素材にビックリ。標準装着のフロントグリルはもちろん、というか一般的にはABS樹脂で作られたものが大半だが、なんとヴィンテージアイアングリルはネーミングのとおり、スチール製なのだ。よって重さは4kgもある重量級。ペイントされているとはいえ、やはりスチール製らしい重厚感は塗装の奥からにじみ出ている。
よーく見るとボンネットも変わってないか!?
そしてリトルビーには、ノーマルと大きく異なる点がもうひとつある。あまりにも違和感がないので言われるまでまったく気づかなかったが、ボンネットフードを見て欲しい。ノーマルと形状が異なっているのだ。「えっボンネットフードを交換するの?」と思うかもしれないが、実はボンネットフードカバーだ。
純正と見比べるとボンネットフードカバーは中央部分が大きく張り出している。これがビンテージ感とワイルド感を増幅させる。フラットな形状のノーマルボンネットフードも良いけれど、やっぱりグリルと一緒にボンネットフードカバーも装着したいよね。前後バンパーはザ・ルーツと共通のクラシカルな「鉄チン風」としている。リアバンパーに収まる小型の丸目4灯テールランプが、なんとも言えないヴィンテージ感を漂わせている。
リトルビーの外装パーツは、5点セット(グリル、DAMDエンブレム、ボンネットカバー、前バンパー、後バンパー)の販売となる。グリルのみ欲しい場合は、アピオで単品購入(4万2900円)も可能で、クリップ式固定なので脱着も簡単だ。自分の気に入ったパーツのみで、自分好みにコツコツと仕上げていく、まさにジムニーは大人のオモチャなのかもしれない!
JIMNY little B. ボディキットパッケージ 内容
●APIOアイアングリル
●DAMDアメリカンレターエンブレム
●ボンネットフードカバー
●フロントバンパー
●リアバンパー
5点キットの価格:23万1000円(税込)