おとなも子どもも「はたらくクルマ」が好きな人は、けっこう多い。そこで、日本全国津々浦々で活躍する「はたらくクルマ」にスポットを当てて紹介してみたい。今回は、フルモデルチェンジしたばかりのモリタの消防車「オリジナルキャビン Intelligent Attacker(インテリジェント アタッカー)」だ。2021年2月24日にその第1号車が福岡県の春日・大野城・那珂川 消防組合総合本部に納入されたという。

室内空間を拡大し、安全性や機能性を向上

モリタの消防車「オリジナルキャビン Intelligent Attacker(以下、インテリジェント アタッカー)」がモデルチェンジされ、第1号車が福岡県 春日・大野城・那珂川 消防組合総合本部に納入された。

画像: ハイルーフフレームを新たに取りいれ、キャビン内の室内空間を飛躍的に拡大。

ハイルーフフレームを新たに取りいれ、キャビン内の室内空間を飛躍的に拡大。

納入された車両のデザインは、「地域を守るヒーローである消防隊員を手助けするマシン」をイメージしている。モリタオリジナル ハイルーフキャビン「レッドアーマー」の意匠を継承しつつ、ハイルーフフレームを新たに取りいれ、キャビン内の室内空間を飛躍的に拡大している。車両部分の架装部分と一体感のあるワンモーションシルエットを採用して、モダンで力強い外観デザインを実現している。

安全性については、キャビン後部の片側4カ所に窓ガラスエリアを配置することで、車内からの視認性が確保され、後席の隊員からも安全確認がしやすくなった。後席のウインドーはスモークガラス仕様にすることで、外から車内が見えにくいよう配慮している。

画像: キャビン後部の片側4カ所に窓ガラスエリアを配置することで、車内からの視認性を確保している。

キャビン後部の片側4カ所に窓ガラスエリアを配置することで、車内からの視認性を確保している。

機能性については、災害現場に向かう隊員の乗降性をさらに向上させるため、後部ドアに連動して自動展開する昇降ステップを採用。また、レッドアーマーを超える広い室内空間を実現するため、ダブルキャブ車の後席部分を延長、クラス最大級の後席スペースを確保して消防隊員の居住性や安全性を向上させている。

さらに、リアシートはヘルメットなどの装備品を装着した隊員に配慮し、室内高1880mmを確保している。キャビン内のレイアウトは、収納量を優先した標準棚タイプと前席・後席を行き来できるウォークスルータイプの2タイプから選択できる。

なお、モリタオリジナルキャビン インテリジェントアタッカーは、救助工作車だけでなく、水槽車など多機種展開が可能だ。

画像: 後部ドアに連動して自動展開する昇降ステップ。

後部ドアに連動して自動展開する昇降ステップ。

■モリタオリジナルキャビン インテリジェントアタッカー 主要諸元

●機種(型式):R-II A
●全長×全幅×全高:8150×2380×3410mm(無線アンテナ含む)
●車両総重量:1万1800kg
●ウインチ:フロント油圧ウインチ(大橋機産)
●クレーン:2.93トン(タダノ製)
●照明塔:ナイトスキャンチーフ×4灯(佐藤工業所製)
●定員:6名

This article is a sponsored article by
''.