スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
前身のトロロッソは2005年にレッドブルレーシングのセカンドチームとしてディートリッヒ・マテシッツ会長がミナルディを買収して発足したコンストラクター。チーム設立当初はレッドブルテクノロジーが開発したマシンで参戦していたが、2010年からは完全に独立し、マシンの設計・製造をイタリアのファエンツァにあるファクトリーで独自に行なうようになっている。発足3年目の2008年にセバスチャン・ヴェッテルが本家レッドブルより先に優勝した。2020年はチーム創設以来2度目となる優勝をピエール・ガスリーが達成した。
ピエール・ガスリー
レーシングカートから、激戦区として知られるフランスF4選手権へステップアップ。2013年にはユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0のタイトルを獲得し、レッドブル・ジュニアプログラムの一員となる。2014年にはGP2(現F2)にも途中参戦から開始し、2016年にはチャンピオンに。2017年は日本の全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦、この年のマレーシアGPでトロロッソからF1デビューを飾り、日本グランプリを含む計5戦に出走。2018年のフルタイムドライバーとなる。2020年はイタリアGPで念願の初優勝を記録。予選でも17戦中11回のQ3進出を果たすなど、レッドブルの座を脅かすような速さを見せつけている。
角田裕毅
4歳からカートを始め、全日本カート選手権で活躍、2016年に鈴鹿サーキットレーシング・スクール)を卒業。2017年に国内のFIA F4選手権にステップアップし、2018年にシーズン7勝を挙げてチャンピオン獲得。2019年からレッドブル・ジュニアの一員となってヨーロッパへ拠点を移し、2019年FIA-F3選手権を経て、2020年FIA-F2選手権で3勝をあげシリーズランキング3位を獲得し、渡欧わずか2年でF1ドライバーの座を獲得した。20歳でのF1デビューは日本人としては最年少。