2021年3月16日、F1プレシーズンテストを終えたホンダF1パワーユニット開発責任者の浅木泰昭HRD Sakuraセンター長にインタビューすることができた。2021年シーズンがF1参戦最終年となるホンダは、最後のシーズンでのタイトル獲得を目指して、レッドブル・レーシング・ホンダとスクーデリア・アルファタウリ・ホンダの2チーム4台に新型のパワーユニットを供給する。

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ

前身のトロロッソは2005年にレッドブルレーシングのセカンドチームとしてディートリッヒ・マテシッツ会長がミナルディを買収して発足したコンストラクター。チーム設立当初はレッドブルテクノロジーが開発したマシンで参戦していたが、2010年からは完全に独立し、マシンの設計・製造をイタリアのファエンツァにあるファクトリーで独自に行なうようになっている。発足3年目の2008年にセバスチャン・ヴェッテルが本家レッドブルより先に優勝した。2020年はチーム創設以来2度目となる優勝をピエール・ガスリーが達成した。

画像: スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ●2021年マシン:アルファタウリAT02/ホンダRA621H●本拠地:イタリア・ファエンツァ●チーム代表:フランツ・トスト●チーム活動期間:2006年〜●優勝回数 2回●ポールポジション獲得回数:1回●ドライバー:ピエール・ガスリー/角田裕毅

スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ●2021年マシン:アルファタウリAT02/ホンダRA621H●本拠地:イタリア・ファエンツァ●チーム代表:フランツ・トスト●チーム活動期間:2006年〜●優勝回数 2回●ポールポジション獲得回数:1回●ドライバー:ピエール・ガスリー/角田裕毅

ピエール・ガスリー

レーシングカートから、激戦区として知られるフランスF4選手権へステップアップ。2013年にはユーロカップ・フォーミュラ・ルノー2.0のタイトルを獲得し、レッドブル・ジュニアプログラムの一員となる。2014年にはGP2(現F2)にも途中参戦から開始し、2016年にはチャンピオンに。2017年は日本の全日本スーパーフォーミュラ選手権に参戦、この年のマレーシアGPでトロロッソからF1デビューを飾り、日本グランプリを含む計5戦に出走。2018年のフルタイムドライバーとなる。2020年はイタリアGPで念願の初優勝を記録。予選でも17戦中11回のQ3進出を果たすなど、レッドブルの座を脅かすような速さを見せつけている。

画像: ピエール・ガスリー●国籍:フランス●生年月日:1996年2月7日●優勝回数:1回●予選最上位:4位

ピエール・ガスリー●国籍:フランス●生年月日:1996年2月7日●優勝回数:1回●予選最上位:4位

角田裕毅

4歳からカートを始め、全日本カート選手権で活躍、2016年に鈴鹿サーキットレーシング・スクール)を卒業。2017年に国内のFIA F4選手権にステップアップし、2018年にシーズン7勝を挙げてチャンピオン獲得。2019年からレッドブル・ジュニアの一員となってヨーロッパへ拠点を移し、2019年FIA-F3選手権を経て、2020年FIA-F2選手権で3勝をあげシリーズランキング3位を獲得し、渡欧わずか2年でF1ドライバーの座を獲得した。20歳でのF1デビューは日本人としては最年少。

画像: 角田裕毅●国籍:日本●出身地:神奈川県相模原市●生年月日:2000年5月11日

角田裕毅●国籍:日本●出身地:神奈川県相模原市●生年月日:2000年5月11日

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