レッドブル・レーシング・ホンダ
レッドブル・レーシングはF1参戦からわずか5年目でドライバーズとコンストラクターズの両チャンピオンシップを制覇したシンデレラチーム。レッドブルグループのオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは1995年からスポンサーとしてF1に参加。2004年の後半、英国ミルトンキーンズにレッドブル・レーシングを設立し、元レーシングドライバーでありF3000でチームオーナーを務めた経験もあるクリスティアン・ホーナーをチーム代表に起用して大きく成長した。2009年の中国GPでセバスチャン・ヴェッテルが初勝利を収め、翌2010年から2013年にわたって4年連続で両チャンピオンシップを制覇した。2019年シーズンよりホンダのパワーユニットを得て、2020年はマックス・フェルスタッペンがシーズン2勝とポールポジションは1回を獲得、コンストラクターズ選手権2位に躍進した。2021年はセルジオ・ペレスをチームに迎え、チャンピオン獲得を目指す。
マックス・フェルスタッペン
父は元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペン、母はベルギーのカートチャンピオンに輝いたソフィー・クンペン。10代前半で国際カートレースを席巻、2014年にはFIAヨーロッパF3選手権へ一気にステップアップしてランキング3位を獲得。翌年には一足飛びにF1へと到達し、2015年にトロロッソからデビューを飾った。2016年スペインGP直前にレッドブルへと移籍し、そのスペインGPで初優勝を果たして最年少ウイナー記録を更新。2020年は70周年記念GPと最終戦アブダビGPの2勝をマークし、そのアブダビGPでは堂々のポール・トゥ・ウインを達成。2021年へのタイトル挑戦に大きな期待がかかる。
セルジオ・ペレス
2011年に小林可夢偉のチームメイトとしてザウバーからF1デビュー。2013年にマクラーレン、2014年にフォース・インディアに移籍し、F1参戦11年目となる今年レッドブルに加入。荒れたレースに強く、2020年には念願の初優勝を成し遂げた。トップレベルのマシンでの参戦にモチベーションは高く、移籍初年度から優勝が期待される。チェコの愛称を持ち、親しみやすいキャラクターも魅力のひとつ。