2021年4月5日、メルセデス・ベンツ日本は、都市型SUVの「GLA」に1.4Lターボのガソリンエンジンを搭載した「GLA180」を追加設定した。デリバリーは、2021年5月からを予定している。

1.4Lのオールアルミニウム製エンジン「M282」を搭載

GLAは、メルセデス・ベンツのSUVラインアップ中もっともコンパクトな都市型SUVだ。初代は2014年に発表され、日本でも人気を集めた。現行型は2019年に発表された2代目で、日本へは2020年6月から導入されている。

日本仕様の現行型GLAは、AMGモデルを除けば2Lのディーゼルエンジンを搭載した「GLA 200d 4マチック」のみの設定だった。今回、追加された「GLA 180」は、AクラスやCLAなどにも搭載されて定評のある1.4Lターボのガソリンエンジン「M282型」を搭載している。

画像: 軽量・コンパクトなM282型エンジンの透視図。

軽量・コンパクトなM282型エンジンの透視図。

ルノーと共同開発したM282型エンジンは、1.4L(正確には1331cc)の排気量で、最高出力は136ps/5500rpm、最大トルクは200Nm/1460-4000rpmを発生。超小型、軽量、優れた動・静剛性を特徴としている。ターボチャージャーには電子制御ウエストゲートを搭載し、フレキシブルな過給圧制御により、低負荷域においても最適な過給圧を設定することができる。

また、デルタ型シリンダーヘッドの採用で、通常のシリンダーヘッドより装着時の高さがある一方、幅や重さははるかに小さくなっている。さらに、インテークマニホールドとエグゾーストマニホールドを半一体型としてコンパクト化を可能にしている。

ダイムラーは、最大圧力250barの高圧インジェクションポンプを省スペースで配置する技術に対して特許を取得している。多孔式インジェクションノズルを燃焼室の中央に置き、バルブに燃料ジェットを当てずに燃料を噴射するものだ。この高圧縮比4気筒エンジンは、ノイズの低減にも力を注いでいる。吸気ダクトにヘルムホルツ共鳴器を採用し、触媒コンバーターには遮音シールを施したほか、カバーもノイズ低減の役目を持たせている。

画像: 写真はA180に搭載されたM282型エンジン。(GLA180のエンジンルームではありません)

写真はA180に搭載されたM282型エンジン。(GLA180のエンジンルームではありません)

M282型エンジンを搭載したGLA 180の車両価格(税込)は、495万円。ハンドル位置は右のみ、トランスミッションは7速DCT、駆動方式はFFのみとなっている。なお、2021年6月1日よりGLA 200d 4マチックの車両価格(税込)は、15万円アップして518万円となることも発表された。

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