「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、コンパクトSUVのフォード クーガだ。

オンロードでも十分に楽しめる軽快なハンドリング

画像: センターダッシュ上の「FORD」ボタンがスターター。オートスピードコントロールやトリップコンピュータなど装備は充実。

センターダッシュ上の「FORD」ボタンがスターター。オートスピードコントロールやトリップコンピュータなど装備は充実。

これらはもちろんオンロードでも有効で、予想以上にクイックなハンドリングに少々驚きつつも、峠道での試乗でも自然なロールを保ちながら、安心感を持ったままコーナーをクリアしていくことができた。これには、けっこう感心させられてしまった。

ただし、シートのサポートは今ひとつ。日本人の体格では、例えばランバーサポートなどを工夫するとかの対応で、もう少しホールド感が欲しいところ。また、マニュアルモードのレスポンスはあまり芳しくないので、Dレンジに入れっぱなしの方が、シフトショックもストレスもなく快適に走ることができる。

大きめのサンルーフのおかげで明るい室内から開放感を楽しみつつクルージングしながらも、気分次第でスポーティに走るときもある・・・。そんな使い方が、このクーガには似合いそうだ。クルーズコントロールやシートヒーターなどの快適装備も充実している。

また今回は残念ながらオフロードでは試乗できなかったが、スイッチ類やノブはグローブを嵌めたままでも操作ができるよう、大ぶりに作られている。こんなところを見ても、かなりワイルドに走れそうな予感まで味わわせてくれたのだった。

(編集部註:フォードは2016年末で日本におけるすべての事業から撤退しています)

画像: キネティック デザインにより台形をモチーフにした特徴的なスタイルは、走っていても独特の雰囲気を醸し出している。

キネティック デザインにより台形をモチーフにした特徴的なスタイルは、走っていても独特の雰囲気を醸し出している。

■フォード クーガ タイタニウム 主要諸元

●全長×全幅×全高:4445×1850×1715mm
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:1670kg
●エンジン種類:直5 DOHCターボ
●排気量:2521cc
●最高出力:147kW<200ps>/6000rpm
●最大トルク:320Nm<32.6kgm>/1600-4000rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:フロント横置き4WD
●10・15モード燃費:未発表
●タイヤ:235/50R18
●当時の価格<税込み>:378万円

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