ピットインのタイミングと作業が大きなポイントに
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりに開催された岡山ラウンドは青空の下でレースがスタート。GT300クラスは、ポールポジションのGAINER TANAX GT-R(安田裕信)がトップを守って逃げようとするが、7周目にセーフティカーが導入されて各車のギャップはなくなり混戦に。
そして32周目、ちょうどピットインのタイミングが迫る中で再びコース脇にストップする車両が出たことから、SC導入を見越して多くのマシンがピットになだれ込み、ピットレーンはGT500クラスの車両もまじえて大混乱、左右のピットにも作業を行うため斜めに止めざるを得ず、これによるタイムロスで順位が変動する。3番手を走行していたリアライズ日産自動車大学校 GT-Rは、隣のピットで同じチームのGT500クラス24号車がピットインをしなかったこともあり、ロスタイムなくピットアウト。
これで首位に浮上したリアライズ日産自動車大学校 GT-Rのオリベイラは、LEON PYRAMID AMGの菅波冬悟に激しく追い立てられるが、巧みにレースをコントロールして最後までリードを守り切った。トップ4台の攻防が最終ラップまで続く激戦だった。
GT300クラス優勝:リアライズ 日産自動車大学校 GT-R
藤波清斗
「予想以上に予選(4位)が良くて上位も狙えると思っていました。でも、まさか勝つとは。ライバル勢がほんとに強くてね。セーフティカーの入るタイミングやクルマの調子が良くて、何よりチームのピットワークが良くてトップに出られたとも思います。そして、JP(オリベイラ)選手がタフなレースをいつも通りの強い走りで走ってくれました」
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
「レースの最初は荒れた展開で、僕がトップに出てからも65号車がぴったりと後ろについてきて、最初からプッシュして、でもミスはできない状態でした。シーズン初戦をこのような優勝で飾れて本当に良かった。この勝利を、また(共に昨年タイトルを獲った)藤波選手と味わえたのが嬉しいですね」
2021年スーパーGT第1戦岡山 GT300クラス決勝結果
1位 56 KONDO RACING リアライズ日産自動車大学校 GT-R 藤波清斗/JP.デ・オリベイラ YH 77周
2位 65 K2 R&D LEON RACING LEON PYRAMID AMG 蒲生尚弥/菅波冬悟 BS +0.454s
3位 52 埼玉トヨペットGreen Brave 埼玉トヨペットGB GR Supra GT 吉田広樹/川合孝汰 BS +0.660s
4位 11 GAINER GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信 DL +1.021s
5位 244 Max Racing たかのこの湯 GR Supra GT 三宅淳詞/堤優威 YH +16.908s
6位 96 K-tunes Racing K-tunes RC F GT3 新田守男/平良響 DL +35.977s
7位 25 HOPPY team TSUCHIYA HOPPY Porsche 松井孝允/佐藤公哉 YH +46.169s
8位 60 LM corsa SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT 吉本大樹/河野駿佑 DL +53.810s
9位 88 JLOC JLOC ランボルギーニ GT3 小暮卓史/元嶋佑弥 YH +1周
10位 10 GAINER GAINER TANAX with IMPUL GT-R 星野一樹/石川京侍 DL +1周
次戦、2021年スーパーGT第2戦FUJI GT 500kmは、5月3〜4日に富士スピードウェイで行われる。(写真提供:GTA)