元号が平成から令和に変わって、早くも2年。大型連休のスペシャル企画として、Webモーターマガジンで以前に連載した「平成スポーツカー図鑑」から、人気のあったモデルTop10をカウントダウン方式で紹介しよう。第8位は、Z32型フェアレディZ 300ZXだ。

※このランキングはWebモーターマガジンのPVを、Googleアナリティクスで集計した数値を元にしています。

近代スポーツカーのディメンションとツインターボパワーを融合させた

画像: 先代までのロングノーズから一新、ワイド&ローなフォルムは、欧米のライバルにも引けをとらないプロポーションとなった。

先代までのロングノーズから一新、ワイド&ローなフォルムは、欧米のライバルにも引けをとらないプロポーションとなった。

フェアレディZは近代化を図るべく、従来の古典的ともいえるロングノーズスタイルを捨て、ワイド&ローフォルムに一新した。ボディは先代(Z31型)より全幅は75mm幅広く、全高は50mm低くなり、これが前1495/後1535mmのワイドトレッドを可能にするなど、まさにFRスポーツの世界水準を凌駕するディメンションとなったのだ。

サスペンションは前後ともマルチリンク式となり、ツインターボ車はリアに位相反転制御付きのスーパー HICASを採用したため、コーナリング性能の向上は飛躍的と言って良いほどだった。ZのGT化を嘆いていたファンも納得する、切れ味の鋭い走りを実現した。

DOHC化されたエンジンはツイン インタークーラー付きツインターボで過給され、40kgmに迫る大トルクを発生。1.5トンのボディを易々と240km/hの最高速度まで引き上げた。DOHCならではのパワーピックアップを生かして0→400m加速も13.76秒で走りきり、国産随一の快速ぶりを誇っている。230psのNA仕様も用意されたが、やはりZの魅力はツインターボの爆発的パワー感にあったといっていいだろう。

車型は2シーターと、そのホイールベースを120mm延長した2by2の2種で、好評のTバールーフも設定された。1992年には2シーターベースのコンバーチブルを追加し、一段と魅力を増した。

画像: 1992年にコンバーチブルを追加。2シーターモデルのみだが、カリフォルニアではクーペを上回る人気モデルとなった。

1992年にコンバーチブルを追加。2シーターモデルのみだが、カリフォルニアではクーペを上回る人気モデルとなった。

■日産 フェアレディZ 300ZXツインターボ(1989年)主要諸元

●全長×全幅×全高:4310×1790×1245mm
●ホイールベース:2450mm
●車両重量:1530kg
●エンジン型式・種類:VG30DETT型・V6 DOHCツインターボ
●排気量:2960cc
●最高出力:280ps/6400rpm
●最大トルク:39.6kgm/3600rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:225/50R16
●当時の車両価格(税込):395万円

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