※このランキングはWebモーターマガジンのPVを、Googleアナリティクスで集計した数値を元にしています。
先代よりコンパクトになり、最後のスカイラインGT-Rとして成功を収めた
先代のR33型よりコンパクトになったR34型GT-R。伝統の丸型テールランプは踏襲している。
日産のフラッグシップであるスカイラインGT-Rは、R32型に比較すると、大きく重くなったR33型の人気は今ひとつだった。そこで、コンパクトになって1999年に登場したのがR34型だ。R33型に比べ、全長を75mm、ホイールベースを55mm短縮することで、より走りの性能にふったのだった。
パワートレーンは、R32型／R33型と基本的に同じRB26DETTをリファインして搭載した。具体的には、カムシャフトを変更することでバルブタイミングを最適化し、トルクアップを図った。さらにツインボールベアリング セラミックターボを採用して、アクセルレスポンスも向上させた。最高出力は自主規制値の280psのままだが、最大トルクは40.0kgmに2.5kgmもアップした。
シャシは、ハイパワーを使いこなすために、リアボディ部分とアンダーフロアの剛性強化を施した。ブレーキはR33型から引き続きブレンボが採用されたが、走行風を利用してホイール内部の空気を吸い出すブレーキ冷却システムの採用により、耐フェード性を向上させている。
最新装備としては、ドライバーの感覚に忠実な操舵応答性と高い安定性を実現するヨーレイト フィードバック電動スーパーHICASに、最新ジェット戦闘機などにも用いられるモデルフォロイング制御方式を採用したことなどが挙げられる。
2002年11月、排出ガス規制強化のためR34型 GT-Rはわずか3年で生産を終了。2007年、後継モデルとして登場したR35型ではハイパフォーマンスモデルの「日産 GT-R」となったが、「スカイライン」の名は与えられなかった。つまり、このR34が、現状では最後のスカイラインGT-Rとなっている。
3年という短いモデルライフの最末期、2002年には写真の「VスペックII ニュル」などを1000台限定発売し、即日完売した。
■日産 スカイラインGT-R（1999年）主要諸元
●全長×全幅×全高：4600×1785×1360mm
●ホイールベース：2665mm
●車両重量：1560kg
●エンジン型式・種類：RB26DETT型・直6 DOHCツインターボ
●排気量：2568cc
●最高出力：280ps／6800rpm
●最大トルク：40.0kgm／4400rpm
●トランスミッション：6速MT
●タイヤサイズ：245／40ZR18
●当時の車両価格（税込）：499万8000円
