レッドブル・ホンダは2台ともにトラブルなく順調な仕上がり
レッドブル・ホンダとメルセデスの「2強」の図式で始まったF1グランプリが今季3戦目を迎える。そのポルトガルGPの舞台となるアルガルヴェサーキットは、昨年、コロナ禍によるスケジュール変更を受けて初めて開催されたが、そのチャレンジングなコースレイアウトはドライバーからも高く評価されている。
レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスは好調な走りを見せ、まず午前中のフリー走行1回目でフェルスタッペンが2番手、ペレスが3番手に入った。さらに、午後に行われたフリー走行2回目でも、フェルスタッペンが2番手タイムをマーク。ペレスはソフトタイヤを履いたアタックの1周目にターン1でトラフィックに遭遇してタイムを出せず10番手にとどまったが、2台ともにトラブルなく順調な仕上がりを見せている。
昨年のポルトガルGPではメルセデスが予選Q2だけではなくQ3でもミディアムタイヤを選択して話題となったが、ソフトタイヤでのタイムアップがそれほど大きくなく、ミディアム、ハードタイヤの使い方がポイントとなっていきそうだ。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、初日のフリー走行を終えて「ここまでの状況から見てライバルとの差は非常に僅差だと思います。このサーキットは今年が2年目の開催ということでベースデータが少ないこともありますので、今日は多くの貴重なデータを収集することができました。昨年からの路面コンディション変化なども考慮に入れて、予選に向けて様々な角度からデータ解析を行い最適化を進めます」とコメントしている。
確実にレースに勝てるマシンに仕上がりつつある
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
「このコースに戻ってこられて最高の気分です。昨年は表彰台に立ちましたが、今年はマシンもよくなっているので、そこから可能な限りすべてを引き出し、さらに楽しめればと思っています。ここまでのレースウイークでは、毎回勝利のチャンスがあると感じることができています。ただ、サーキットは素晴らしいのですが、コンディションは昨年と似ており、路面は滑りやすく走行はとても難しいですね。ここではとくにタイヤの準備や温度が重要になるでしょう。全員が同じ条件ですので、マシンのベストを引き出せるように状態を確認していく必要があります。今週末もメルセデスとは僅差で、マシンは好調だと感じていますが、明日に向けてまだすべきことがあるのも事実です」
セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
「路面が新舗装され、グリップが少なくタイヤを機能させるのが難しかったですね。昨年とよく似た路面状況です。そのため今日はタイヤの状態を理解することを中心に取り組みました。ミディアムタイヤでのペースはよかったと思いますが、ソフトではいいラップタイムが刻めなかったので、その点をさらに追求して予選までに解決できればと思います。前戦のイモラでは予選で2番手というタイムを出すことができたので大きな自信になりました。RB16Bの競争力の高さについては、チームの全員のモチベーションを天まで届くくらい高いものにしてくれています(笑)。みんな、自分の仕事をきちんとやり遂げて、マシンの最大限のパフォーマンスを引き出すことができれば、レースに勝てる可能性が高いことが分かっています。明日はポールポジション争いに絡めればと思います」
第3戦ポルトガルGPの予選は5月1日15時(日本時間23時)、決勝は5月2日15時(日本時間23時)に開始される。
2021年F1第3戦ポルトガルGP フリー走行1回目 結果
1位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG))1:19.648
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:19.673
3位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:19.846
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:19.884
5位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 1:19.967
6位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)1:20.444
7位 63 G.ラッセル(ウイリアムズ・メルセデス)1:20.529
8位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)1:20.635
9位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:20.680
10位 31 E. オコン(ルノー) 1:20.894
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13位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 1:21.090
2021年F1第3戦ポルトガルGP フリー走行2回目 結果
1位 44 L.ハミルトン(メルセデスAMG) 1:19.837
2位 33 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)1:19.980
3位 77 V.ボッタス(メルセデスAMG))1:20.181
4位 55 C.サインツ(フェラーリ)1:20.197
5位 14 F.アロンソ(アルピーヌ・ルノー)1:20.220
6位 31 E. オコン(ルノー) 1:20.235
7位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 1:20.360
8位 3 D.リカルド(マクラーレン・メルセデス)1:20.418
9位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)1:20.427
10位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダ)1:20.516
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11位 10 P.ガスリー (アルファタウリ・ホンダ)1:20.558
14位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ) 1:21.053