タイヤでステルヴィオの挙動に変化が
期せずして、MMボルボ号のレポートと似た感じのメインカットとなってしまった(記事末のアルバムを参照)。時にこうしたことが起きてしまうのだが取材に出た際、長期テスト車は当然、黒子的な役割を担うことがほとんどなので、どうしても活動記録的なスナップが多くなってしまうのだ。担当者的には、なるべく見て楽しいような記録を残したいとは考えているのだが、外に出ていると時間に追われてしまいがちで、余裕のなさがこうしたところに現れてしまっている。次回にご期待いただければ幸いだ。
さて前回、MMステルヴィオ号にスタッドレスタイヤを装着したと記したが、それからおよそ1カ月。走らせていると、サマータイヤ装着時との印象の違いにちょっと驚かされている。何が異なるのかというと、発進加速の時やブレーキング時のクルマの挙動が、だいぶ変化したのである。
サマータイヤ装着時は、タイヤとクルマが一体化している印象で、運転操作に対する車両の動きはとてもダイレクト感に富んだもの。「これぞステルヴィオ!」という感じだった。それがスタッドレスタイヤの装着により、こちらの操作に対してクルマの挙動がひと呼吸入る感じで反応する、と受け止められる印象なのだ。
もちろん、スタッドレスタイヤとサマータイヤでは求められる性能が異なるので、その構造的な違いからどうしても発生する現象だということは理解している。ただ、MMステルヴィオ号では夏タイヤ装着時の印象に慣れすぎていたため、その違いに少し戸惑わされてしまった、ということだ。
ある夜、機嫌を損ねてしまったMMステルヴィオ号
さて、東京近郊ではいまのところ、寒さとしてはそれなりに本格的になっているが、まだ降雪に見舞われる状況にはなっていない。それゆえ、MMステルヴィオ号もオンロードの走行だけで、スタッドレスタイヤの本領を発揮する場面には遭遇していない。次回までには、ちょっと時間を捻り出して、スノーロードへ連れ出してみようと考えているところだ。
そんな妄想をたくましくしていたところ、なぜか機嫌を損ねてしまったのか、ある夜のことエンジンが始動できない場面に遭遇してしまった。詳細は次回にて。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)
■第9回/2019年12月21日~1月17日(9カ月目)のデータ
・オドメーター:1万7075km
・走行距離:600.3km
・給油量:44.8L
・実燃費:13.4km/L