「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、トヨタ FJクルーザーだ。

多少大きさが気になってもガマンできそうな魅力がある

画像: カラーパッケージのインテリアは、ドアトリムの色がボディと同色。センタークラスターパネルは全グレードともボディ同色になる。

カラーパッケージのインテリアは、ドアトリムの色がボディと同色。センタークラスターパネルは全グレードともボディ同色になる。

FJはランドクルーザーのFJ40型をデザインモチーフにしているが、復刻版ではなく、まったく新しいコンセプトのもとで開発された。とはいえ、カタマリ感のあるデザインやホワイトルーフなど、FJ40型を彷彿とさせる部分が多いのは確かだ。

一見、2ドアのような観音開きの小ぶりな後部ドア「アクセスドア」は慣れるとかなり使いやすく、極寒のアウトドアのように着込んでいたり、荷物を抱えながらでも、後席へのアクセスが予想以上にしやすい。またカラーパッケージのボディ同色塗装が施されたインテリアのオシャレ度も抜群だ。ドアノブやスイッチ類も大きめで、厚手のグローブをはめたままでも操作できる。

しかし、1905mmの全幅、6.2mの最小回転半径など、狭い日本の街中で乗り回すのは、ちょっとためらってしまう点があるのも事実。上から見下ろすような視界は圧巻だし、後方も標準装備のバックソナーがフォローしてくれるとはいえ、やはり毎日の買い物に、とはなかなかいかないだろう。高いフロア高は乗り降りをおっくうに感じさせるかも知れない。だが、このデザインならば、なんとか乗りこなしてみようかな?という気にさせる何かがFJにはある。

4LのV6エンジンによる10・15モード燃費は8.4km/L。空力を無視しているのではないかと思えるほどに立てられた横長のフロントガラス。EVだPHVだ!なんて騒いでいるエコ全盛の時代には逆行している。でも、純粋に楽しかったらそれでいいじゃないか、と思わせてしまうのがFJクルーザーに秘められた魅力、いや魔力に近い、力なのだろう。これでひとまわり小さいモデルがあったら、本気で欲しい!と思わせてくれた1台だった。

画像: カラーパッケージはオンロードでの乗り味も良く、タイヤのチョイス次第で街乗り中心でも使えそうだ。

カラーパッケージはオンロードでの乗り味も良く、タイヤのチョイス次第で街乗り中心でも使えそうだ。

■トヨタ FJクルーザー カラーパッケージ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4635×1905×1840mm
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:1940kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:3955cc
●最高出力:203kW<279ps>/5600rpm
●最大トルク:380Nm<38.8kgm>/4400rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:パートタイム4WD
●10・15モード燃費:8.4km/L
●タイヤ:265/70R17
●当時の車両価格(税込):324万円(オフロードパッケージは332万円)

This article is a sponsored article by
''.