ウルスと走った2日間で、日本の美しさを再発見できた
アウトモビリ ランボルギーニジャパンは、日本縦断プロジェクト「URUS Challenge UNLOCK ANY ROAD JAPAN」を実施した。これは自動車/ライフスタイル/ファッション誌をはじめ、フリージャーナリストの計12名がリレー方式で全走行距離6500kmを約1カ月かけてウルスで走破するというものである。
具体的には、世界が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている状況下だからこそ、どのような道に遭遇しても臆せずに走行するウルスによって、UNLOCK ANY ROAD(あらゆる道を解き放ち)、自由というものの真髄を日本全国で体現し、日本の美しさ、力強さといった魅力をさまざまな形で世界に発信するという試みだ。
走行ルートは、九州 福岡を皮切りに広島、神戸、大阪、名古屋、そして日本海側を北上し、北海道へ。そして札幌、小樽から青森、仙台、横浜、最終ゴールの東京・六本木のランボルギーニラウンジを目指すというもの。各区間ごとに、担当するメディアやジャーナリストが走行し、各地の魅力、オフロードからサーキットまでさまざまな場面でのウルスの魅力を発信するという日本縦断チャレンジである。私は、その第9区間、北海道→青森の約480kmを担当した。
初日は、早朝に小樽を出発し函館まで走り、そこから津軽海峡フェリーに乗り、本州青森へ。2日目は、青森市内を出発、景勝地、観光地を巡り八戸へ向かう、というドライブルートである。
パートナーは、ウルス初の専用カスタマイズオプションとなるパールカプセルだ。このモデルは、ランボルギーニのデザイン部門チェントロスティーレがデザインしたもので、エクステリアカラーにランボルギーニ伝統の高光沢4層パールカラーが施され、ルーフやリアディフューザー、スポイラーリップなどがハイグロスブラックとなる仕様である。さらにインテリアも、ボディカラーとブラックの2トーンとなるのが特徴。随所にカーボンやブラックアルマイトもあしらわれ、シートにも六角形のステッチやロゴが刺繍されるスポーティな仕様である。
「日本再発見スポット」は、青森市で一番長い橋「青森ベイブリッジ」、上路式アーチ橋でアーチの支間長が日本一の「城ヶ倉大橋」、「地獄沼」、「八甲田山」に加え、「奥入瀬」、「十和田湖」、八戸市の「蕪嶋(かぶしま)神社」などである。上に掲載した写真は、その蕪嶋神社だが、許可をもらい撮影していると、多くの観光客が足を止め、すぐにウルスは囲まれた。さすがに注目度は高い。
ちなみに蕪嶋神社がある蕪島地域はウミネコの繁殖地としても有名で、国の天然記念物にも指定されている。さらに弁財天をまつり、商売繁盛、漁業安全の守り神として古くから地元の信仰を集めている。また蕪(かぶ)と株が同じ読みということで、「株価が上がる」、益がある神社としても有名だ。
さまざまな場所を訪れ、ウルスを見に来る人に出会った
ところでこの様子は、URUS Challenge UNLOCK ANY ROAD JAPANのオフィのオフィシャルサイトやSNSでライブ配信するなどさまざまな形で発信されていた。ルートも明らかにされている。その効果もあり、撮影中や休憩中などに人との出会いもあった。「ウェブを見ていたら近くを走っているので見に来た」であったり、「友人からそちらに向かっていると連絡が来て、遭遇したらラッキーだと思いやってきた」などウルス人気を目の当たりにした次第である。
立ち寄った景勝地、撮影スポットでも、やはりウルスは多くの耳目を集める。人を引き寄せる魅力があるようだ。そんなときにスタッフは集まった人に気軽に話しかけ、車内を案内し、時にはエンジン音を聞かせるなどのコミュニケーションをとっていたのが印象的だった。
ちなみに誌面では、担当区間で撮影した一部しか掲載できなかったが、オフシャルサイトには、全区間での立ち寄り地点の写真が公開されている。そのどれもが実に「映(ば)えているウルス」が見られるのでぜひ一度は見ていただきたい。
さて最後に、日本横断チャレンジについてに、アウトモビリランボルギーニ日本の代表、ダビデ・スフレコラ氏のコメントを紹介する。「身近な魅力を発見し日本の美しさを満喫しながら、ランボルギーニのオーナーやファンの方々とリモートでつながるという新しい可能性への想いがメディアとディーラーの皆様のおかげで実現に至り嬉しく思います。あらゆる道を解き放つとは、新しいことに挑戦することであり、スーパースポーツカーの魂とSUVの機能性をひとつに融合したウルスであれば、これまで行かなかった場所にも行くことができます」
まさに今回は、ウルスだからこそできた挑戦だと言えるだろう。(文:Motor Magazine編集部 千葉知充)