クルマは長く乗れば乗るほど見えてくるものがある。これまでMotor Magazine誌で掲載した長期レポート車アルファロメオ ステルヴィオを紹介していこう。この冬は、雪ではなくて大雨や強風の中を走行する機会が例年よりも多かったという印象だ。それでも、高い位置にある運転席からの視界が良いので、SUVならではの悪条件下での走りやすさを実感することができた。(Motor Magazine 2020年5月号より)

住宅街で映えるアルファロメオ ステルヴィオの「赤」

ある日、会社のデスクに総務部から1枚のメモが置かれていた。そこには、MMステルヴィオ号の駐車場所が、隣接するビルが手がける工事作業のために、2週間ほど使用できなくなるので対処するように、と記されていた。

取材などで出かけるのには問題ないのだが、帰社した時や、使用しない時の保管場所に困る。近隣の有料駐車場を使用してもいい、ともあったが、新橋5丁目近辺のコインパーキングは気が滅入るほどの金額である。1日駐車すると軽く5000円以上かかってしまう。経費としてビル工事会社に請求できるとは言え、ここでちょっと躊躇してしまったのも事実だ。

たまたま、自分のクルマの定期点検時期が巡ってきていたこともあり、少し時間が必要な整備を合わせてお願いする形で自宅駐車場を空け、そこにMMステルヴィオ号を待避させることにした。

いつもとは違うアルファレッドのクルマが自宅駐車場に収まった景色は、思っていた以上の存在感を周囲にアピールしているように感じられた。自分が意識しすぎているだけなのかもしれないが、すごくカッコ良く目立っている気がする。同時に、なんだかウキウキした特別な気分にもなってくる。要は慣れの問題であるとわかってはいるが、それでもちょっと嬉しいことに変わりはないのだ。

「赤いクルマ」は、郊外の地味な住宅街の中では「映える」存在である。実際に周りの駐車場にあるクルマを見渡してみると、ほとんどのボディカラーはホワイトやシルバー、ブラック、ガンメタリック。軽自動やコンパクトカーならばポップなパステルカラーも多いが、それでも赤いクルマは少ない。

さて今シーズン、東京近郊ではほとんど雪が降らなかったのだが2020年3月14日(土)に終雪(しゅうせつ)あるいは名残雪(なごりゆき)と思える雪が舞った。地域によっては予想外の積雪量となったのだが、MMステルヴィオ号の行動範囲内では幸いにして影響がなかった。それでも、スタッドレスタイヤを装着しているという安心感は絶大で、備えておくことの価値を実感した次第である。

なお先日のトラブル以降、MMステルヴィオ号はいたって快調で御機嫌な状態を保っている。(文:Motor Magazine編集部 香高和仁)

■第11回/2019年2月22日~3月25日(11カ月目)のデータ
・オドメーター:1万8402km
・走行距離:1061km
・給油量:76.3L
・実燃費:13.9km/L

This article is a sponsored article by
''.