ジープはピックアップのグラディエーターと日本におけるフラッグシップモデルとなる新型グランドチェロキーを導入し、ラインナップをより盤石なものにする。(Motor Magazine2021年7月号より)
※タイトル写真は北米仕様のジープ グラディエーターで、特別仕様車「オーバーランド」。
自動運転レベル2機能を持つ新型グランドチェロキー
ジープも2021年後半から新型車が続々と登場する。注目のモデルは、グラディエーター、ラングラー4xe、グランドチェロキーの3車種だ。
グラディエーターは、ラングラーをベースにピックアップトラックに仕立てたモデル。ラングラー(5ドア)よりも全長は約92cm、ホイールベースも約48cm延長されており、全長は5.5mを超えている。
これにより5名が乗車できるキャビンを確保しながら、1530mmの奥行きがある荷台を両立させている。本国仕様のエンジンは、3.6L V6ガソリン(285ps/352Nm)と、3L V6ディーゼルターボ(260ps/600Nm)が用意される。
また海外ではレネゲード、コンパスなどに設定されているPHEV(プラグインハイブリッド)の「4xe」グレードが、ラングラーに追加されたこともポイントのひとつ。日本導入の時期こそ未定だが、ラングラーの悪路走破性能はそのままにPHEV化されているだけに、発売されれば人気モデルになるだろう。
さらに新型グランドチェロキーも要注目の1台だ。2021年3月に北米市場で発表されたグランドワゴニアにも通じる新しいエクステリアデザインが与えられている。エンジンは3.6L V6(294ps/348Nm)または5.7L V8(362ps/528Nm)の2機種を用意。運転支援システムは、ハンズフリー走行が可能なレベル2相当のものが搭載される。(文:Motor Magazine編集部 小泉優太)