2021年7月18日、WEC世界耐久選手権第3戦モンツァ6時間がイタリア・モンツァで行われ、ポールポジションからスタートした7号車トヨタGR010 HYBRIDがアルピーヌとの接戦を制して今季初勝利をあげた。開幕から2連勝でのぞんだ8号車はテクニカルトラブルに見舞われ失速したが、トヨタは開幕から3連勝を飾ることになった。

速さを増してきたトヨタ、いよいよル・マン24時間へ

レース後、TOYOTA GAZOO Racing WEC村田久武チーム代表は「実りある素晴らしい一日でした。7号車のクルーはファイティングスピリットを見せてくれ、それがシーズン初勝利という形で報われました。8号車がトラブルに悩まされたことは申し訳なく思います。ただ、決して諦めず、必死にクルマをレースに戻そうとしてくれたメカニックたちには感謝を伝えたいです。ハイパーカーでの記念すべき栄光を目指し、我々の目はもう、ル・マンに向いています。そのゴールを達成するために、やるべきことがまだたくさんあります 」とコメントしている。

また優勝した7号車トヨタの小林可夢偉は「過去2戦では運に恵まれず、今日も幾つかトラブルに見舞われましたが、ようやく勝つことができました。この週末のレースで、ル・マンでは絶対に許されない信頼性の問題が発生し、まだ相当な努力が必要だということがわかりました。何が起こるか分からないのが耐久レースですが、今日は本当に様々なことが起こりました。7号車は本当に強くなっていますし、チームとしてまとまっているので、今年のル・マンは大きなチャンスだと思っています。ここで勢いが得られたことは、次に待つ最大のレースへ向けてとても重要です」と語っている。

画像: 7号車トヨタをドライブした小林可夢偉。7号車はレースウィークを通して速かった。

7号車トヨタをドライブした小林可夢偉。7号車はレースウィークを通して速かった。

ハイパーカーによる戦いが続くWECは、いよいよ2021年8月21〜22日のル・マン24時間レースを迎える。ル・マンのレースウィークは8月15日(日)の公式テストデーで幕を開ける。

2021年WEC第3戦モンツァ6時間 決勝結果

優勝 7 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID 204周
2位 36 アルピーヌ・エルフ/アルピーヌ A480-Gibson +60.908s
3位 22 ユナイテッド・オートスポーツ/Oreca 07-Gibson (LPM2)+4周
4位 709 グリッケンハウス・レーシング/グリッケンハウス 007 LMH +4周
5位 31 チームWRT/Oreca 07-Gibson(LPM2) +4周
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33位 8 TOYOTA GAZOO Racing/トヨタ GR010 HYBRID +43周

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