マイナスイオン水にコーティング効果がある?
ロードスターに限らず愛車を自分で洗車している人なら、ケミカル製品にこだわるだけでなく、ドアとドアの間や給油ハッチの中といった細部までとことんきれいに仕上げるなど、洗車には一過言あるはずだ。
ここで取り上げる「トクマルコーティング」では、水道水のミネラル分を除去した、マイナスイオン水(以下、イオン水)を使用した洗車を行っている。「え、水だけで変わるの?」と思ってしまうが、この水がすごい。もちろん飲用できるので試飲してみる。水道水とはだんぜん違う上に、すーっと喉を通り過ぎる感じがペットボトルの水とも違う。おいしいのだ。
洗車自体はいたってシンプルで、中性洗剤をイオン水でしっかり泡立てる。中性洗剤はpH(ペーハー)値が低くても、汚れ落ちのいいものを選択しているという。
中性洗剤でボディを洗車したら、イオン水をたっぷり使って洗い流す。その後、粘土を使って鉄粉を除去する。ボディの光沢が洗車前とまったく違い、これだけでも大満足だ。
イオン水にはコーティング効果があり、通常の洗車よりもその効果が持続する。しかも汚れが付着しづらくなり、かつ落ちやすくなるうれしいメリットが多数あるのだ。
効果はボディだけではない。幌やモールさえも光沢が蘇る
ボディはもちろん、白くなったモール類なども下処理してから洗い流すと、黒々としてクルマの輪郭がはっきりするので、洗車後はひと皮むけたような印象だ。特別なケミカルを用いない洗車は、環境にもやさしいという。
ホイールの洗浄後は、撥水効果が見られた。素材によって、水洗い後の反応が変わってくるという。それが一目瞭然だったのがソフトトップだ。
今回撮影に使用したNCロードスターの幌は、純正のビニール製からキャンパス生地に変更してある。しかも普段、畑が近くにある駐車場に停めているので、ボディだけでなくソフトトップの生地にもホコリが溜まってしまう。それらの汚れがごっそり落ちれば、きれいに見えるのは当たり前で、洗車後にはすっきりするもの。
イオン水のすごいところは、見た目の「しっとり感」がプラスされているところだ。確かに素材によって、違う効果がもたらされている。ソフトトップのコーティングも行っているので、合わせればその後の汚れ方も違ってくるだろう。
ガラスは透明感を増して、ここもやはり撥水効果が現れた。不思議なイオン水のコーティング効果、恐るべし。
この極上手洗い洗車コースは5000円(税込)~で、メニューには下回り、ホイール洗浄、車内掃除機がけ、ルームミラーのコーティングまで含まれている。このほかライトポリッシュ、イオン水によるコーティング、水垢落としなどが含まれるプチコーティングコース、ガラス撥水処理といったオプションなどメニューが豊富に用意されている。