2021年9月7日、ラリージャパン2021実行委員会は、11月11日〜14日に予定されていたWRC世界ラリー選手権第12戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2021」の開催を断念したことを発表した。WEC富士6時間、F1日本グランプリも中止が決定しており、その開催実現が危惧されていた。
公道を使用して開催されるWRCの競技特性も考慮
ラリージャパン2021実行委員会は、最後まで、政府関係省庁や開催地自治体、FIA国際自動車連盟、JAF日本自動車連盟、WRCプロモーター社、ラリージャパン競技主催者らと大会の開催に向けた調整を進めてきたが、大会の開催まで残り64日となった9月7日、ついにイベントの開催中止を決断した。
開催実現に向けて、スポーツ庁を始めとする関係省庁、関係自治体、豊田スタジアム、愛・地球博記念公園、警察・消防、地域住民、業務提携企業、議員連盟、FIA、JAF、WRCプロモーター社からの支援を受け努力を続けてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大が今なお予断を許さない状況で、「公道を使用して開催されるWRCの競技特性も考慮して」開催を断念した。
ラリージャパンはWRC日本ラウンドとして11年ぶりの開催となるビッグイベントで、愛知県豊田市の豊田スタジアムをベースに、愛知・岐阜の2県で競技が実施される予定だった。ラリージャパンの中止は2020年に続き2年連続となる。
この決定に際して、鈴木賢志ラリージャパン2021実行委員会会長は「フォーラムエイト・ラリージャパン2021が開催断念となり、楽しみにしていた皆様には大変申し訳なく思っております。また、開催実現に向けて尽力いただいていた皆様には、心より感謝申し上げます。このコロナ禍をなんとか克服し、2022年に日本の地でWRCが開催できるよう尽力して参ります」と声明を発表している。
WRCラリージャパンの代替イベントについては後日発表される予定。