クルマはガソリンを入れたり電気を充電をするだけで走るわけではない。安全に走るためには、それなりの日常のメンテナンスが必要になる。今回は、基本中の基本ともいえるタイヤの空気圧チェックについて解説しよう。

安全運転の基本はタイヤ空気圧のチェックから

安全なドライブに欠かせないメンテナンス事項はいくつかあるが、その中でも重要なことのひとつがタイヤの空気圧のチェックだ。一般的には200kPa(2.0kg/cm2)以上入っていれば大丈夫などとも言われるが、それだけではざっくりすぎる。厳密には同じクルマ、同じタイヤでも乗車人数や荷物の積載重量などによって替わってくる。

画像: タイヤの空気圧のチェックは安全運転に欠かせない部分。不足しているとグリップ力が下がるのはもちろん、スタンディングウェーブからバーストなどのあ危険性がある。

タイヤの空気圧のチェックは安全運転に欠かせない部分。不足しているとグリップ力が下がるのはもちろん、スタンディングウェーブからバーストなどのあ危険性がある。

基本的な空気圧の見方とチェックの方法についてみていこう。タイヤには、そのタイヤ1本で支えられる最大負荷をあらわす「ロードインデックス(LI)」という指標がある。同じ「LI」のタイヤでも空気圧を高くすれば最大負荷が大きくなる方向になる。つまり、クルマとタイヤが同じでも乗車人数が多かったり、荷物を多く積む場合に空気圧を高くする必要があるということだ。

愛車の最適な空気圧を知る最も簡単な方法は、ドアの周辺や輸入車の場合はフューエルリッド裏などに貼られた指定空気圧のラベルを確認することだ。ここには前後の指定タイヤ空気圧が記載されている。同じクルマでもグレードによって純正装着タイヤサイズが違うこともあるので、タイヤサイズごと、もしくは乗車定員に応じた空気圧を指定されている場合もある。

画像: タイヤには固有のロードインデックス(LI)がある。例えば195/65R 91Sとあった場合、「91」がLIにあたり、1本あたりの最大負荷能力が615kg/cm2であることがわかる。

タイヤには固有のロードインデックス(LI)がある。例えば195/65R 91Sとあった場合、「91」がLIにあたり、1本あたりの最大負荷能力が615kg/cm2であることがわかる。

とはいえ気軽に空気圧を測ることができない、という人もいるだろう。安全のためにはせめてエアゲージのひとつでも車内においておくようにしたい。1000円以下の安価なものでも、最低限の空気圧を測れるので、「タイヤがいつもよりたわんでいるかも・・・」などというときに安心だ。

もし空気圧が不足しているようだったら、近所のガソリンスタンドなどで空気を充填しよう。自分でやらなくても、給油のついでにスタッフにお願いすれば無料でやってくれる場合が多い。またメーカー系のタイヤショップでも、それ自体は無料の場合は多い。

画像: ドアを空けたボディ側に貼られたタイヤ空気圧の表示。このクルマの場合はタイヤサイズがワンサイズだが、別サイズの指定がある場合もある。

ドアを空けたボディ側に貼られたタイヤ空気圧の表示。このクルマの場合はタイヤサイズがワンサイズだが、別サイズの指定がある場合もある。

もっと気楽に空気圧チェックをしたいなら、セルフのガソリンスタンドで無償レンタルしている空気入れを利用するのも手だ。自分での作業に不安を感じれば、スタッフにレクチャーしてもらい一度でもできれば、2回目からのハードルはかなり低くなるし、タイヤに関する安全意識も高まりメインテナンスの楽しみに触れることもできるだろう。

画像: セルフのガソリンスタンドにはエアタンクなどタイヤに空気を充填できる装置が備えられている。最初、スタッフに教えてもらっても充填方法を覚えておくといいだろう。

セルフのガソリンスタンドにはエアタンクなどタイヤに空気を充填できる装置が備えられている。最初、スタッフに教えてもらっても充填方法を覚えておくといいだろう。

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