モーターショーではなく、独自のお披露目スタイルでファンを魅了した
「マツダ ロードスター」誕生25年の記念として、マツダがファンへの感謝イベント「マツダロードスター THANKS DAY in JAPAN」を開催したのは、2014年9月4日木曜日のことだった。
ここでついに4代目ロードスター が披露され、しかも日本とアメリカ、ヨーロッパの3会場で同時公開されるという大規模なイベントだった。
会場となったのは千葉県・舞浜アンフィシアター。建物の脇には10周年ごとにロードスターファンが車両にサインをしてきた、歴代のサインカーが展示されている。それを見ただけで、テンションが上がってくるというもの。駐車場のあちこちでプチミーティングが開催され、オーナー同士による再会を喜ぶ声も聞かれた。
偶然通りがかったNAオーナーが、「何かあるんですか?」と声をかけてきたので、新型ロードスターがお披露目のことを伝えると、びっくり&感激の顔。もちろんチケットがないと中に入れないので、建物の外側にあった展示物を撮影して帰っていったのを覚えている。
ロードスターBROS.編集部は、その駐車場で興奮気味の参加者を取材していた。光と音、そして映像による演出に、コンサート会場にいるかのような盛り上がりを覚えた。
この「マツダロードスター THANKS DAY in JAPAN」は、会場を横浜、大阪、広島へと移動しながら2016年まで行われた。ファンを大切に思う、そして新型ロードスターにかけるマツダの意気込みを感じた。
待望の発売までの間は、各地のミーティングで実車見学
THANKS DAY in JAPANの後に開催された、各地のロードスターミーティングでも4代目NDのお披露目は続いていた。抽選のためイベントに参加できなかった、たくさんのファンのために各地のミーティング会場で新型ロードスターを展示してくれたのだ。
はじめて目にした新型の姿に、参加者はみんな釘付け状態。開発スタッフも足を運んでくれていたため、あちこちで質問攻めになっていた。
2014年の後半に行われたミーティングで、多くのファンにお披露目された4代目。2015年の年頭に行われる東京オートサロンでも注目を集めた。そして同年5月末に開催された、国内最大の「ロードスター軽井沢ミーティング」では、早期に納車された幸運なオーナーたちも参加していた。発売と同時に、さまざまなパーツメーカーやチューニングショップが新型を購入し、その性能を検証しながらアフターパーツを開発していた。
あと数年で4代目も10年の節目を迎える。次世代のロードスターは、ハイブリッド? EV? さまざまな憶測と不安、期待が入り混じるが、しっかりとロードスターBROS.誌でお伝えしていきたい。