モーターマガジン誌で連載している「クルマでゆるゆる日本回遊記」の筆者、うぬまいちろう。相棒のフォルクスワーゲン T4ウエスティとともに日本全国津々浦々を旅すると、時として実に珍しき旨々グルメに出会うが、今回は規格外の凄まじいき逸品と邂逅! ウルトラハイパースーパーメガサイズの世にも希なる激ウマ『伊東温泉焼きそば』に仰け反れ!

空前絶後のスーパーコスパ!

梅見月(うめみづき)。日盛り。

「こっち、ここに並んで買うんです」

『道の駅伊豆のへそ』にて『伊東温泉焼きそば』と書かれた屋台の列に導いてくれたのは、道の駅内の店舗の制服を着たお姉さんだった。

見るからにうわずっているボクをおそらく気の毒に思って、親切に御指南して下さったのだ。

いやはやしかし、なぜボクが必要以上に彷徨ってしまったのかというと、この列に並ぶ、大勢のお客さんの中の半分くらいの方が、それぞれのショップの制服を纏った『道の駅伊豆のへそ』で働く方々だったからだ。

もしかしてこれって「まかない食」用の固有のフォーマットがあって、専用の食券などが必要なのかな? と勘違いしてしまったのだ。

かようなわけで、こちらの従業員の方々までもがここで列をなす姿は『伊東温泉焼きそば』のスキルの高さを無言で物語っていた次第。

「コレは絶対に旨いに違いない!」

そう思った矢先、ショッキングなメニューのポップとサンプルが目に飛び込んできた。

長男、次男、三男と書かれたそのサンプルは、どれも考えられない常識を逸脱した「超ド級ウルトラメガ盛り」だったのだ!

画像: いやはや、もはや神がかっているこのポップを見て欲しい。取材中でなければ、家族4人分と実家の母の分まで買って帰りたかった。間違いなく一族全員がこの上なく幸せになれただろう! ※2019年2月に取材

いやはや、もはや神がかっているこのポップを見て欲しい。取材中でなければ、家族4人分と実家の母の分まで買って帰りたかった。間違いなく一族全員がこの上なく幸せになれただろう! ※2019年2月に取材

一番少ない盛りの三男でも通常の屋台の焼きそばの3倍以上はあるだろう!

しかもたったの250円! 最大盛りの長男は、どう見ても4〜5人前ある! ソレを納めるパッケージも見たこともないハイパースーパーメガサイズだ!

「うちはね、田中屋製麺所って、製麺所がやってるんです♪ だからこの値段!」

カチンカチン! とコテでリズムをとり、電光石火の早業でラードと麺と具、そしてソースを炒めながら教えてくれたのは白井克昌さん。

その神技はまさに食のアジテーション! 味覚の動乱である!

「長男3、次男3、三男5!〆◎♀☆●」

画像: コテを匠に使いリズミカルに『有限会社田中屋製麺所』の『伊東温泉焼きそば』を焼き上げる白井克昌さん。 ※2019年2月に取材

コテを匠に使いリズミカルに『有限会社田中屋製麺所』の『伊東温泉焼きそば』を焼き上げる白井克昌さん。
※2019年2月に取材

This article is a sponsored article by
''.